ここではミノキシジルとプロペシアの副作用について解説致します。
AGA治療薬には、プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジルの主に3種類が存在し、それぞれ作用が異なります。治療目的や薄毛の進行度に合ったAGA治療薬を使用することで、効果を最大限に生かすことが大切です。
ただし、うまく活用しないと思ったような効果が期待できない場合があります。そのためAGA治療薬を使用してみようと考えている方は、まずAGA治療を専門に扱っているクリニックを受診することをおすすめします。
ミノキシジルは生え際が後退しているタイプのAGAにも発毛効果があります。
特に、プロペシア(フィナステリド)同様、ミノキシジルを併用するとより高い効果が得られるとされているため、AGA治療で悩んでいる場合は検討してみるのもひとつの方法です。
プロペシア(フィナステリド)には、併用禁忌薬はありません。
飲み合わせが悪いなどの報告もなく、様々な薬剤と併用可能です。むしろミノキシジルと併用することで、より高い発毛・育毛効果が得られるとされています。プロペシア(フィナステリド)とミノキシジルは作用機序が異なり、AGA治療に対して異なったアプローチをするからです。
これらの副作用が見られた人は1%未満であり、危険性は低いとされています。
ミノキシジルの副作用は、内服薬と外用薬で異なります。
内服薬の場合、もともと高血圧治療剤として開発されたことから、低血圧に陥ることがあります。また、内服薬であることから全身に発毛・育毛効果が及び、全身の体毛が濃くなる多毛症の恐れもあります。
外用薬の場合、肌に直接塗布することから痒みやかぶれ、発疹などが主な症状です。また、血管拡張作用があることからむくみが現れることがあります。
いずれも可能性は低く基本的には問題ありません。ただし、日頃から血流が悪いと副作用が出やすいため、その際は特に注意しましょう。
国内で実施された臨床試験(1年)において、4.0%(276例中11例)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められております。主な症状はリビドー減退1.1%(3例)、勃起機能不全0.7%(2例)等でした。まれに食欲不振、全身倦怠感(肝機能障害)の症状があらわれる可能性があります。このような場合には、ご使用をおやめください。
ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドの特徴を以下にまとめました。
ザガーロ(デュタステリド)の副作用はプロペシア(フィナステリド)同様、性欲減退や勃起機能不全、射精障害などが主な症状です。 臨床試験での確率は勃起不全4.3%、性欲減退3.9% です。本剤投与中止後も持続したとの報告がありますが、本剤との関連性や作用機序は不明です。
何らかの症状が発生した際にはすぐに医師に相談しましょう。
プロペシア錠の成分フィナステリドは、男子胎児の生殖器官の発育に影響を及ぼす恐れがあるため、妊婦の服用を固く禁じています。そのため、プロペシア錠を服用したままの子づくりや妊娠中の性生活に悩む男性が多くいらっしゃいますが、フィナステリド成分が精液に移行する量は、1mgを服用した場合でも投与量の0.00076%以下(MSD調べ)と極めて僅かであり、基本的には問題はありません。
しかし、万が一のことが起こった時に「薬のせいかも知れない」と悔やんでいただくことのないよう、Dクリニックでは、子づくりを希望される時期の6か月前にはプロペシア錠の服薬をやめて体内から成分を完全に排出していただく(ザガーロは1年程度)とともに、妊娠に影響のないミノキシジル外用薬でAGAの治療を続けていただくようにご提案しています。
フィナステリド(プロペシア)の効果はいつから? 副作用まで医師が解説
プロペシア(フィナステリド)の副作用としては、主に性欲減退や勃起機能不全、射精障害といったものがあります。
これらの副作用が起こる確率はそれほど高くはなく、臨床試験では276例中11例、最も多かった性欲減退で確率は1.1% でした。
このほか、重篤な副作用として肝機能障害が発生する可能性もありますが、極稀なケースであるため基本的には気にしなくても問題ありません。
ただし、何か異変を感じたらすぐに病院を受診しましょう。
ミノキシジルも、男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)において同じく推奨度Aの評価を得ている薬です。ミノキシジルには医療用医薬品と市販品の2種類があり、それぞれで濃度が異なります。市販品は1%や5%、医療用医薬品は6%で、濃度が高いほうが発毛・育毛効果が高いとされています。
HARG療法と他の薄毛治療薬(プロペシア・ミノキシジル)との併用は?
そのため、プロペシア(フィナステリド)の効果は非常に高い評価を得ていることがわかります。国内臨床試験では、プロペシア(フィナステリド)1mgを1年間投与した場合で58%、2年間で68%、3年間で78%の症状の改善が認められています。現状維持効果もそれぞれ40%、31%、20%です。
フィナステリドが毛周期の改善を促し、ミノキシジルは頭皮の血流を改善させ育毛環境を良くするというイメージになります。 ミノキシジルの作用機序
フィナステリドで治療を行う際には、発毛効果と同時に副作用を抑える投薬治療を行います。
AGA治療薬とは?3つの治療薬を比較表で紹介!選び方や違いも解説
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)で推奨度A評価を得ています。このガイドラインはAGA治療に効果的とされている治療方法に対する評価を示したもので、推奨度Aは強く勧められている治療法です。
AGA(男性型脱毛症) 三軒茶屋の内科、三茶クリニック|土曜診療
AGA治療はしたいけれど、とにかく副作用を起こしたくない!という方には、ミノキシジル発毛剤での治療をおすすめしています。ミノキシジルは、フィナステリドとは全く違う作用機序をもつ薬剤であるため、同じような副作用が出ることはありません。
フィナステリドとミノキシジルは併用することができます。なぜ ..
ミノキシジルは、もともと高血圧治療剤として開発されたものです。そのため、ミノキシジルには血管拡張作用があります。血管が拡張されると血流が増え、毛髪に必要な酸素や栄養素がしっかりと行き渡り育毛や発毛に効果的です。
また、ミノキシジルには発毛因子を増やす効果もあるとされています。毛乳頭細胞にミノキシジルが働きかけることで、アデノシン成分が分泌されます。アデノシンはエネルギー伝達やシグナル運搬に関わる成分です。これによって細胞増殖因子の産生が促進されます。
AGA治療|むこうがおかクリニック|川崎市多摩区登戸|土日も診療
治療を始める前に、フィナステリドの使用で僅かでも副作用の可能性があることをお伝えし、「薄毛が解消する、髪が増える」というメリットと、「副作用やポストフィナステリドシンドローム(PFS)が起こるかもしれない」というデメリットをよく比較していただくようにしています。
また、次のような方は特に「精神的要因」が強くなりやすいため、服用はおすすめしていません。
プロペシアのジェネリック医薬品、フィナステリドをご紹介します。外用 ..
フィナステリドによるAGA治療は、基本的には効果も安全性も高い治療です。しかし、実際にポストフィナステリドシンドローム(PFS)が報告されていることや、精神的要因が原因の一つである可能性が大きいことから、Dクリニックではリスクを最小限にするためのカウンセリングや治療を行っています。
AGA(男性型脱毛症)の薬としてはポピュラーなプロペシア(フィナステリド)ですが、実はこれだけを服用して髪が生えるのは一握りの人だけです。
症例は報告されているものの、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)の原因そのものはまだ明らかになっておらず、有効な治療方法も見つかっていません。ただ、今日までの研究により、現在いくつかの説が浮かび上がってきています。
1つめは、ネガティブフィードバックによる、テストステロンの生成量減少から起こる?という説です。フィナステリドは、5aリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、体内にある男性ホルモンのテストステロンが、AGAの原因となるジヒドロテストステロンに変換されるのを抑制する薬です。
フィナステリドを投与すると、テストステロンは変換されないため一時的に体内濃度が上昇します。すると体内恒常性を保つために、体はテストステロンの生成を抑制するようになります(ネガティブフィードバック)。この状態が続くと、テストステロン生成に関わる脳の命令伝達機能や器官(睾丸など)が衰え、薬の投与がなくなっても、テストステロンの体内生成量が元に戻らないことから、副作用が続くのではないか?というのが説の概要です。
しかし、この説に関しては疑問が残ります。なぜなら、同じような作用機序をもつ別の薬では、このような症状が起こっていないからです。例えば、前立腺がんや前立腺肥大症を治療する「アンドロゲン受容拮抗薬」は、テストステロンを受容体と結合させない働きがあるため、フィナステリドと同様、服薬中はテストステロンの体内濃度が上昇します。するとネガティブフィードバックにより、投薬中止後に同じような症状が現れてもおかしくないはずなのですが、そのような症例報告はありません。
2つめは、うつなどの精神障害が残るのは、神経ステロイドの生成量減少が原因?とする説です。
フィナステリドを投与すると、ジヒドロテストステロンの産生が減少するため、代謝物として一緒につくられる神経ステロイド「アンドロステンジオール」の生成も減少します。また、他の神経ステロイド「アロプレグナノロン」や「テトラヒドロデオキシコルチコステロン」の生成も減少します。神経ステロイドには精神を安定させる効果があり、量が減ることで気力の減退や抑うつ症状が出ることがあることが知られています。投与中止後も、神経ステロイドの生産量が増えずに精神障害が続くのではないか、というのです。
そして3つめは、患者さんの精神的な要因が症状の原因になっている?とする説です。
2019年に発表されたスイスの皮膚科・毛髪疾患センターの医師らによる論文(※2)によると、フィナステリドの副作用の可能性について通知を受けた患者さんの間で、重要なノセボ効果(反偽薬効果/成分を含まない薬であるのに、フィナステリドを服用したような副作用や有害作用が現れること)が認められたこと、また、元からメンタルヘルス障害や抑うつ症状を抱えている方はポストフィナステリドシンドローム(PFS)のリスクが高くなる傾向があること、そして「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)は体調に不調が現れるタイプの妄想性障害である可能性が高い」ことを述べています。これは言い換えれば、精神的要因が身体的症状を生み出しているかもしれない、ということです。
2や3の説の裏付けにはさらなる研究が待たれますが、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)が精神的要因と結びついている可能性は、決して少なくないように思われます。
プロペシアはAGA「男性型脱毛症」の治療薬としてメルク社が開発したフィナステリドという成分の飲む発毛薬です。
※1)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
※2)男性型脱毛症治療の現状と今後の展望
※3)プロペシア添付文書
※4)オルガノン株式会社、「プロペシア®錠 インタビューフォーム」
※5) ミノキシジルの発毛作用について
※6)ザガーロ 添付文書
※7)ミノキシジルローション5%「JG」説明書
※8) 日本薬局方 スピロノラクトン錠
※9)日本赤十字社、医薬品副作用救済制度
フィナステリド(プロペシア)の通販がおすすめのクリニックと購入方法
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、5αリダクターゼの働きを阻害する作用があります。
5αリダクターゼの作用は、テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換することです。このDHT(ジヒドロテストステロン)が男性ホルモン受容体と結合すると、毛髪が退行期および休止期に移行するための信号が発せられます。つまり、DHT(ジヒドロテストステロン)がAGA症状の主な原因となっているのです。
5αリダクターゼの働きを阻害することでDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制できるため、プロペシア(フィナステリド)にはAGA症状の改善が期待できます。
AGAにはアボルブ(ザガーロと同じ成分)・プロペシア(フィナステリド)
プロペシア(フィナスtリド)やザガーロ(デュタステリド)とミノキシジルの併用について相談したい方はイースト駅前クリニックにご相談ください。現在AGA治療をしており、効果が実感できない場合は他の原因が見つかる場合や治療法を変更することで改善できる場合があります。AGA治療の実績を持つ医師が多数在籍しているので、お気軽にイースト駅前クリニックにご相談ください。
プロペシア|W CLINIC mens|大阪梅田のメンズ美容クリニック
ミノキシジルは頭皮の血流改善を促す働きを持っている治療薬であり、他のAGA治療薬と作用機序が異なるため併用がおすすめです。ミノキシジルは女性でも使用できますが、使用にあたり注意点もあるため、医師の診察を受けて用法・用量を守って使用しましょう。