薄毛が進行している方は、両方のお薬を併用することが望ましいです。


AGAは自然治癒することがなく、セルフケアでも改善は難しいです。しかし、AGAはミノキシジルをはじめとするAGA治療薬によって進行を抑制することができます。なお、ミノキシジルは毛の成長を促進し、やには抜け毛を抑える働きがあるため、併用することで相乗効果を得られ、より高い治療効果が期待できます。


内服薬であるミノキシジルタブレットの主な副作用は、以下の通りです。

日本皮膚科学会の「ガイドライン」で、ミノキシジルの外用は男性型脱毛症・女性型脱毛症の両方で「行うよう強く勧める」と評価されています。ただし、ミノキシジルの「内服」については効果と安全性が十分に検証されていないため「行うべきではない」とされています(※5)。

ミノキシジルだけでも作用は期待できますが、他の薬と併用して、効率よく薄毛を治療したいと思う方は多いのではないでしょうか。そこで、ミノキシジルと他の薄毛治療薬との併用時の作用と副作用について詳しくご紹介します。

ミノキシジルには、外用薬とタブレット内服薬の2種類があります。

また当院で処方する内服薬は、ミノキシジルの含有量が男性用・女性用で異なります。

プロペシアは、5αリダクターゼII型を阻害することでジヒドロテストステロンの生成を防ぎ、AGAの進行を抑える薬です。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンと頭皮の5αリダクターゼII型が結合したもので、5αリダクターゼII型を阻害すれば、結果的にAGAの進行を抑えられます。

プロペシアでAGAの進行を抑えつつ、ミノキシジルで発毛を促すことが可能です。ミノキシジルとプロペシアの併用は多くのクリニックで行われています。作用のメカニズムが全く異なるため、副作用にも共通点はみられません。仮に、同じ副作用があった場合、強い副作用が現れる恐れがあるため併用は認められないでしょう。プロペシアの副作用は、性欲減退や勃起不全、精液量の減少などです。

外用薬であるミノキシジルローションの主な副作用は、以下の通りです。

そのため、ミノキシジルを使用しているときは、低刺激性のシャンプーを使って頭皮を洗浄することが推奨されます。ただし、洗いすぎは逆効果になることもあるので注意が必要です。頭皮が過度に乾燥したり、必要な皮脂まで取り除いてしまったりすると、薬剤の吸収が妨げられる可能性があります。

ミノキシジルは即効性のある薬ではないため、効果を実感するには6ヶ月程度、服用を継続する必要があります。

また、ミノキシジルの使用を開始してから2〜6週間程度の期間に、抜け毛が増えることがあります。これは「初期脱毛」と呼ばれる症状です。

初期脱毛は、AGAによって乱れてしまったヘアサイクルを正常化させるために、古くなった髪の毛を一旦押し出す現象のことを指します。

ミノキシジルが正常に作用している証拠でもありますので、心配する必要はありません。
一時的に脱毛量が増えたとしても服用の中断はしないようにしましょう。

ここで服用を中断してしまうと、服用前の状態に戻ってしまう可能性があります。

初期脱毛は必ず起こるものではありませんが、もし起きてしまった場合も、焦らず治療薬の服用・使用を続けることが大切です。

フィナステリドとミノキシジルを併用する場合には以下の注意点があります。

ミノキシジル外用薬は、頭皮への塗布により、毛包周囲の血流を増加させ、発毛を促進します。

ミノキシジルは、あくまでもAGAによる抜け毛の抑制、発毛・育毛効果が認められている薬です。

AGA以外の脱毛症が抜け毛の原因となっている場合、ミノキシジルでは対処できません。

一定期間服用しても、効果が実感できない場合には、医師に相談してみてください。


ミノキシジルの併用治療を選択する際に、注意する点がいくつかあります。

PubMedに収載されている論文を参照しながら、ミノキシジル外用薬と内服薬の作用メカニズムの相違について解説しましょう。

ミノキシジル外用と内服タブレットの併用-効果と副作用、デメリット

ミノキシジル外用薬と内服薬は、ともに男性型脱毛症の治療に用いられますが、それぞれの作用機序には異なる点があります。

ミノキシジルで頭痛が起こる理由とは?併用できる薬についても解説

「薄毛で病院を受診するのが恥ずかしい」「少しでも安く購入したい」などの理由から、個人輸入サイトなどでミノキシジルを購入している方もいるかもしれません。

しかし、個人輸入サイトで取引されているミノキシジルは、偽物の可能性もあります。
重篤な健康被害を引き起こしてしまう粗悪な製品の可能性もあるため、服用は避けたほうが良いでしょう。

内服タイプのミノキシジルには、併用禁忌薬があります。 市販の風邪薬に含まれて ..

前述の通り、ミノキシジルは「インスリン様成長因子1(IGF-1)」や「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」などの発毛因子の産生を促進する働きを持ち、これらの成長因子が毛母細胞を刺激することで髪の毛の育成を促します。また、毛母細胞へ必要な栄養や指令を送る毛乳頭細胞そのものを増殖させる効果も併せ持つとされ、これらの作用により発毛を促すと考えられています。

AGA治療薬のミノキシジル外用薬とミノキシジルタブレット(内服薬) ..

ミノキシジルには血管を拡張する働きがあり、頭部の血行を良くします。そのため、髪の毛に栄養が届きやすくなり毛の成長を促すのです。また、毛母細胞の細胞分裂を活性化させる作用もあり発毛を促進させます。
なお、ミノキシジルの効果について知るためには、髪の毛が生えてから抜けるまでの期間「ヘアサイクル」について理解を深める必要があります。ヘアサイクルには成長期・退行期・休止期があり、AGAを発症すると成長期が極端に短くなってしまうため、髪の毛が十分に育つ前に抜けてしまうのです。ミノキシジルには成長期の毛髪の成長を促進・維持する働きがあり、ヘアサイクルを正常に戻すことでAGAを改善します。

ミノキシジルは、もともと高血圧治療薬として開発され、使用した人に多毛が認められたことから発毛薬 ..

ミノキシジル外用薬と内服薬の作用機序を比較すると、次のような差異が見られます。

フィナステリドとミノキシジルは併用可能?効果や併用禁忌について

ミノキシジルは、市販品では外用薬である「リアップ」などが国内で認可されています。また近年、国内で認可の有無によらず治療薬を安価で入手できることから個人輸入で購入する方が増えていますが、医師の診察がなければ副作用のリスクや患者様の体調の変化を継続的に確認することが困難なため、当院では推奨しておりません。安心して治療を行うためにも、医師の診察により処方された治療薬の使用をおすすめいたします。

ミノキシジル外用薬の効果と副作用 リアップや内服薬との違いも解説

発毛作用のあるミノキシジルタブレットの効果は?副作用は?注意事項は?外用薬との違いなど、気になる部分について詳しく解説しています。

ミノキシジルとは ミノキシジルとは発毛・育毛剤の成分で、内服薬もしくは外用薬(塗り薬) ..

ミノキシジルは、発毛・育毛効果が高いAGA治療薬ですが、継続して服用・外用しているのに、思うような効果が得られないというケースもあります。

ミノキシジルが効かない場合に考えられる原因と対処法は、以下の通りです。

HARG療法と他の薄毛治療薬(プロペシア・ミノキシジル)との併用は?

ミノキシジルの外用薬は、やなどの他のAGA治療薬(内服薬)と併用されることが多いです。内服薬で体の内側から、ミノキシジルの外用薬で体の外側からアプローチすることで、より高い治療効果が期待できます。なお、内服薬には薄毛の進行を食い止める働きがあり、ミノキシジルには毛の成長を促進させる働きがあります。

AGA治療薬は飲み合わせに注意!薬別の併用注意・禁忌薬をチェック

亜鉛は髪の成長をサポートする育毛成分なので、AGA治療薬との併用はまったく問題ありません。

Qミノキシジル外用薬の注意事項を教えてください。 Aこちらをご覧ください。 Q ..

ミノキシジルには、内服薬と外用薬(外用液)の2種類が存在し、それぞれ副作用の発生具合が異なります。頭皮に直接塗布する外用薬は、発疹やかゆみなどの頭皮トラブルが生じる可能性があります。一方で、内服薬は体内に直接薬剤を取り入れるため、動悸やめまいなどの副作用を起こす可能性があります。

ミノキシジルには併用してはいけない薬があります。飲み合わせが悪いことで副作用が起こりやすくなり、めまいやふらつきといった症状が現れます。

ただし、副作用自体の発生頻度は全体的に低く、厚生労働省から報告されているデータによるとミノキシジル5%含有外用薬において、副作用発現率は「3,072例中271例 (8.82%)、 378件」とされています。また、長期投与の場合でも重篤な副作用はほとんどないものの、次のような副作用は報告されています。

【AGA・薄毛治療薬】どうして併用するの?フィナステリド&ミノキシジル · Comments2.

ユミノキシジルは、未成年だけでなく65歳以上のご高齢の方の服用も注意が必要です。

65歳以上の方がミノキシジルタブレットの服用やローションの外用を希望する場合は、原則として医師または薬剤師に相談することが推奨されています。これは、市販品でも同様です。

また、ミノキシジルの服用により、多毛症になる場合があります。
多毛症とは、体のあらゆる部分の体毛の量が増えるという症状です。
外用薬(ローション)で多毛症になることは稀ですが、内服薬(タブレット)の服用では起こり得る症状の一つです。

これは内服薬(タブレット)の効果が効いている証拠でもあるので、ポジティブな兆候ではあるものの、場合によっては服用を一旦ストップするという判断も必要かもしれません。

しかし、安易に薬の服用をやめてしまうとAGAによる抜け毛が進行してしまう可能性もあるため、休薬のタイミングについては医師に相談のうえ決定しましょう。

ほかにも、服用・外用中に気になる症状があらわれた場合には、早めに医師に相談するようにしてください。

発毛効果をしっかり出すには、飲み薬であるプロペシア(正式名フィナステリド)の服用とミノキシジルの外用の併用はやはり必要だと思います。

フィナステリドと同様に、ミノキシジルには遺伝的な体質を改善する効果はありません。効果を維持するには使用を続ける必要があります。