医療用医薬品 : フィナステリド (フィナステリド錠0.2mg「VTRS」 他)


140錠のPTPシートの包装に関しては、先発品とはさほど変わらないものの、フィナステリド錠1mg「VTRS」が90錠も入っているのにボトルの大きさが非常にコンパクトであるため保管場所に場所を取らないことからボトル入りに利便性を感じている人達からは支持されています。※0.2mgはボトル入りは発売されていません。
以下の画像は東和薬品のフィナステリド錠1mg「トーワ」30錠入りボトルのとの比較写真です。これを見るとボトルの大きさは90錠入ったファイザーの方が若干小さく見えるほどコンパクトであることがおわかりいただけるかと思います。


対象製品の内、薬価収載品については2022年6月16日付官報に告示され ..

薬剤の入った箱に更に上の規格がある場合、規格表示数の箇所に「▲」マークを表示、規格表示数よりも下の規格がある場合は「▼」のマークを表示、容量の規格が1種類しかない場合は「▲▼」というマークを表示することで薬剤の規格選択ミスを軽減する工夫がされています。
今回のフィナステリド錠の場合は規格が「0.2mg」「1mg」の2種類ありますので、以下の画像の通り「0.2mg」の場合これより上の規格があるので0.2mgと表示されている上の箇所に「▲」のマーク、「1mg」の場合これより下の規格があるので1mgと表示されている下の箇所に「▼」のマークが表示されています。

ヴィアトリス製薬のフィナステリド錠は先発品のプロペシアと同様にPTPシートは1シート14錠、この14錠を1錠ずつ切り離しても1錠ずつに薬品名と規格容量が識別することができるように印刷しています。
以下の画像の通り薬剤そのものにも識別コードの刻印がされているのも特徴の一つです。

剤型・規格, 錠剤・1mg1錠 ; 薬価, 0.00円 ; 製薬会社 ; 添付文書 ; 効能・効果

フィナステリド錠1mg「VTRS」と標準製剤をクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(フィナステリドとして1mg)、健康成人男子24名に絶食時単回経口投与して血漿中フィナステリド濃度を測定し、得られた薬物動態パラメーター(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。つまり体内に入る薬物の速度と量が先発品のプロペシアと同等であるということが確認されたとういことです。

クロスオーバー法について、もう少し詳しく説明します。健康成人男子24名をAグループ12名、Bグループ12名にわける。Aグループには、まずフィナステリド「VTRS」を服用させ血漿中濃度等を測定、薬の成分が体から抜けたら次に標準製剤(プロペシア)を服用させて同じように血漿中濃度等を測定。BグループはAグループの逆で先に標準製剤(プロペシア)を服用、次にフィナステリド「ファイザー」を服用させ、それぞれ血漿中濃度等を測定する試験を行ったということです。交差試験、交互試験とも呼ばれている試験方法です。

フィナステリド錠1mg「VTRS」の先発品・後発品(ジェネリック)

以下の画像は2024年10月23日現在の当院にあるフィナステリド錠1mg「VTRS」の使用期限は28錠PTPシートが2025年12月まで、90錠ボトル入りが2025年10月までのものとなっています。

以下の表はヴィアトリス製薬のホームページに掲載されているフィナステリド錠「VTRS」の製品情報です。
見ての通り使用期限は3年とあります。あくまで製造した日から3年ですので各医療機関に納品されるのは、メーカー在庫の古いものから出荷されるので実際には使用期限が3年というのは存在せず、製造から数ヶ月~数年程度経過しています。そう考えると、使用期限は処方から約1年~2年くらいであるとお考え下さい。
尚、使用期限は箱には明記されておりますがPTPシートには記載はありませんので、処方された際に病院及び調剤薬局に聞いておくことをお勧めいたします。

先発・後発情報, 一般名(成分), 規格, 薬価, メーカー名

男性における男性型脱毛症の進行遅延。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1.男性における男性型脱毛症のみの適応である(他の脱毛症に対する適応はない)。
5.2.20歳未満での安全性及び有効性は確立されていない。
5.3.女性に対する適応はない(海外で実施した閉経後女性の男性型脱毛症を対象とした12ヵ月間のプラセボ対照二重盲検比較試験(n=137)において、フィナステリドの有効性は認められなかった)。

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。
(用法及び用量に関連する注意)
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。なお、増量による効果の増強は、確認されていない。
本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症進行遅延がみられない場合には投薬を中止すること。また、6ヵ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討すること。


プロペシアのジェネリック医薬品、フィナステリドをご紹介します。外用 ..

17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国内第II/III相二重盲検比較試験
24歳から50歳の男性型脱毛症患者(ModifiedNorwood‐Hamilton分類IIvertex、IIIvertex、IV及びV:添付文書の図1)414例を対象とした48週間のプラセボ対照二重盲検比較試験において、頭頂部毛髪の変化を写真により7段階で評価した結果、フィナステリド錠投与群(0.2mg/日及び1mg/日)はプラセボ群と比較して統計的に有意な改善を示したが、実薬群間では統計的な有意差は認められなかった。投与前と比べ48週で改善と判定されたのは、0.2mg投与群で54.2%(71/131例)、1mg投与群で58.3%(77/132例)、プラセボ群で5.9%(8/135例)であった。
副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で6.5%(9/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)であった。性機能に関する副作用は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で2.9%(4/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)に認められた。フィナステリド錠投与群(0.2mg及び1mg)に認められた主な症状はリビドー減退1.1%(3/276例)、勃起機能不全0.7%(2/276例)であった。
図1国内第II/III相二重盲検比較試験で対象となった頭頂部脱毛タイプ(ModifiedNorwood‐Hamilton分類IIvertex、IIIvertex、IV及びV)
<<図省略>>
17.1.2国内長期投与試験
国内第II/III相二重盲検比較試験(48週間)終了後に、移行可能であった374例全例にフィナステリド錠1mgを投与する長期投与試験(48週間、通算96週)において有効性(頭頂部写真評価)は維持することが示された。
国内長期投与試験期間中における副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は1.1%(4/374例)であり、前相を含め96週間にわたり1mgが投与された症例の長期投与試験期間中における副作用の発現割合は1.6%(2/124例)であった。

日医工製品, フィナステリド錠1mg「NIG」, 1mg1錠, 薬価基準未収載, 日医工岐阜工場=日医工=武田=アンファー

男性における男性型脱毛症の進行遅延。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 男性における男性型脱毛症のみの適応である(他の脱毛症に対する適応はない)。
5.2. 20歳未満での安全性及び有効性は確立されていない。
5.3. 女性に対する適応はない(海外で実施した閉経後女性の男性型脱毛症を対象とした12ヵ月間のプラセボ対照二重盲検比較試験(n=137)において、フィナステリドの有効性は認められなかった)。

2016/2/18, 薬価基準未収載, 2016/12/1 ; 先発医薬品

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。
(用法及び用量に関連する注意)
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。なお、増量による効果の増強は、確認されていない。
本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症進行遅延がみられない場合には投薬を中止すること。また、6ヵ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討すること。

[PDF] 先発医薬品 ・ オーソライズドジェネリック 後発医薬品

当院では、以下の価格にてフィナステリド錠1mg「VTRS」の処方を行っております。28錠を1セットとして1セットから処方可能です。また、初診料及び再診料は無料ですのでかかる費用はお薬代金のみとなります。

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男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。

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本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症進行遅延がみられない場合には投薬を中止すること。また、6ヵ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討すること。

医療用医薬品及びOTC医薬品に関する情報を検索

5.3. 女性に対する適応はない(海外で実施した閉経後女性の男性型脱毛症を対象とした12ヵ月間のプラセボ対照二重盲検比較試験(n=137)において、フィナステリドの有効性は認められなかった)。

薬の検索

国内で実施した24歳から50歳の男性型脱毛症患者において、血清前立腺特異抗原(PSA)の濃度が約40%低下した。海外臨床試験において、高年齢層の前立腺肥大症患者へのフィナステリド投与により血清PSA濃度が約50%低下した。したがって、本剤投与中の男性型脱毛症患者に対し前立腺癌診断の目的で血清PSA濃度を測定する場合は、2倍した値を目安として評価すること。

よく一緒に見られている薬

14.2.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

14.2. 薬剤交付時の注意

海外で実施された、3047例<平均年齢:63歳>の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボ及び比較対照薬との4〜6年間の臨床試験において、フィナステリド5mg投与群(本剤承認用量の5〜25倍用量)で4例の乳癌の報告があったが、フィナステリド非投与群ではみられなかった。一方、別の3040例(平均年齢:64歳)の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボとの4年間の海外臨床試験では、プラセボ投与群において2例の乳癌の報告があったが、フィナステリド5mg投与群ではみられなかった。また、18882例(平均年齢:63歳)の健康男性を対象としたプラセボとの7年間の海外臨床試験では、フィナステリド5mg投与群及びプラセボ投与群で各1例ずつ乳癌の報告があった。なお、海外の市販後において、フィナステリド1日5mgを投与された患者で男性乳癌が報告されている。

本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。

15.1.2. 海外で実施された、18882例(平均年齢:63歳)の健康男性を対象としたフィナステリド5mg(本剤承認用量の5〜25倍用量)又はプラセボを7年間投与する臨床試験において、*Modified Gleason Score8〜10の高悪性度前立腺癌の発現率が、プラセボ投与群(1.1%)と比較して、フィナステリド5mg投与群(1.8%)で高かった(相対リスク1.70[95%信頼区間:1.23−2.34])との報告がある(*:組織学的悪性度の指標)。