代表的な薬は「クラリスロマイシン(薬剤名:クラリス)」や「アジスロマイシン(薬剤名:ジスロマック)」。 ..
マクロライド系の抗菌薬はいずれも、胎児の重い先天性奇形のリスクには影響しないとされています8)。その中でも、妊娠中の安全性評価の1つである「」では、『ジスロマック』の方が『クラリス』よりも安全性は高く評価されています。
クラリスやジスロマックはマクロライド系の抗⽣剤で服薬された⽅も多くなじみのある抗⽣剤だ
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)
8.1.アナフィラキシー・ショックがあらわれるおそれがあるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと〔11.1.1参照〕。8.2.本剤の使用にあたっては、事前に患者に対して、次の点を指導すること〔11.1.2参照〕。
・中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が疑われる症状[発疹に加え、粘膜(口唇、眼、外陰部)のびらんあるいは水ぶくれ等の症状]があらわれた場合には、服用を中止し、ただちに医師に連絡する(服用終了後においても前記症状があらわれることがある)。8.3.意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。
8.4.アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、投与終了数日後においても副作用が発現する可能性があるので、観察を十分に行うなど注意すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.他のマクロライド系又はケトライド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
9.1.2.心疾患のある患者:QT延長、心室性頻脈(Torsadedepointesを含む)を起こすことがある〔11.1.8参照〕。(肝機能障害患者)
9.3.1.高度肝機能障害のある患者:肝機能を悪化させるおそれがある。(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト母乳中に移行することが報告されている)。(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)
患者の一般状態に注意して投与すること(アジスロマイシン経口剤の一般感染症の臨床試験成績から、高齢者において認められた副作用の種類及び副作用発現率は、非高齢者と同様であったが、一般に高齢者では、生理機能が低下しており、血中・組織内濃度が高くなることがある)。(相互作用)
10.2.併用注意:1).制酸剤(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム)[アジスロマイシンの最高血中濃度低下の報告がある(機序不明)]。
2).ワルファリン[国際標準化プロトロンビン比上昇の報告がある(マクロライド系薬剤はワルファリンの肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、ワルファリンの作用が増強することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない)]。3).シクロスポリン[シクロスポリンの最高血中濃度の上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある(マクロライド系薬剤はシクロスポリンの主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、シクロスポリンの血中濃度が上昇することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない)]。
4).ネルフィナビル[アジスロマイシン錠の1200mg投与で、アジスロマイシン濃度・時間曲線下面積<AUC>及び平均最高血中濃度の上昇の報告がある(機序不明)]。5).ジゴキシン[アジスロマイシンとの併用により、ジゴキシン中毒の発現リスク上昇の報告がある(P-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、ジゴキシンの血中濃度が上昇することを示唆した報告があるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない)]。
6).ベネトクラクス[ベネトクラクスの効果が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい(機序は不明であるが、ベネトクラクスの血中濃度が低下する可能性がある)]。(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報アジスロマイシンとの因果関係は不明だが、心悸亢進、間質性腎炎、肝壊死、運動亢進があらわれたとの報告がある。
15.2.非臨床試験に基づく情報15.2.1.ラットの受胎能及び一般生殖能試験(雄2ヵ月以上、雌2週間以上投与)で、20mg/kg投与の雄雌に受胎率低下が認められた。
15.2.2.動物(ラット、イヌ)に20~100mg/kgを1~6ヵ月間反復投与した場合に様々な組織(眼球網膜、肝臓、肺臓、胆嚢、腎臓、脾臓、脈絡叢、末梢神経等)にリン脂質空胞形成がみられたが、投薬中止後消失することが確認されている。なお、リン脂質空胞はアジスロマイシン-リン脂質複合体を形成することによる組織像と解釈され、その毒性学的意義は低い。(保管上の注意)
室温保存。
※マクロライド系抗菌薬の「オーストラリア基準」
ジスロマック・・・【B1】
クラリス・・・・・【B3】
エリスロシン・・・【】
ジスロマック錠 600mg は本邦において希少疾病用医薬品の ..
※薬価の比較 (2020年改訂時)
ジスロマック・・・600mg(621.90)、250mg錠(216.60)、成人用ドライシロップ(1981.00)、小児用細粒(233.10)
クラリス・・・・・200mg錠(60.70)、50mg(41.10)、小児用ドライシロップ(68.50)
最も高く評価されているのは『エリスロシン(一般名:エリスロマイシン)』ですが、『クラリス』と同様に相互作用を起こしやすい弱点があるため、併用薬の状況によっては『ジスロマック』が良い選択肢になります。
アジスロマイシン 600mg 1 日 1 回又はクラリスロマイシン 500mg 1 日 2 回をエタンブトールと併用した.
『クラリス』は、錠剤・粉薬どちらも『ジスロマック』より安価です。後発(ジェネリック)医薬品でも「クラリスロマイシン」の方が安く、経済的負担は少なく抑えることができます。
こともあります。こういった際には薬の値段も考慮が必要です。
一日一回2錠を3日間飲んで1週間薬が効いています。マクロライドの薬ですので代謝酵素のチトクロームP-4503A4(CPY3A4)の阻害作用があるはずですが、15員環のジスロマックの場合14員環クラリスなどに比べてその作用はかなり弱くp450による代謝は確認されていません。白血球などに取り込まれて炎症箇所の長くとどまるので、1週間効果があります。
カンピロバクター クラリスロマイシン経口(CAM)3~5 日間、ジスロマック経口(AZM) 3 日間
インターネット上では、『ジスロマック』を「耐性化の進んでいない抗菌薬」として販売しているWebサイトもたくさん見受けられます。しかし、必要があり、自己判断で選べるものではありません。特に、海外製の模造品では品質が保証されておらず、こともあり、非常に危険です。
また、こうした売買で手に入れた薬では、。不適切な使用をすれば耐性化が進み、いざという時に薬が効かなくなってしまいます。抗菌薬のネット通販は絶対に利用しないようにしてください。
『ジスロマック』は白血球などの食細胞に取り込まれた後、感染部位に集まって長時間留まる性質があります。そのため錠剤であれば3日間、ドライシロップであれば1回服用するだけで、効果が7日間続きます2,7)。
治療期間中は1日2回で服用を続けなければならない『クラリス』よりも、服薬の手間は少なくて済みます。
※7日間の効果を得るための服用回数・期間
ジスロマックの錠剤・・・・・・・・1日1回を3日間
ジスロマックのドライシロップ・・・1回のみ
クラリス・・・・・・・・・・・・・1日2回を7日間
クラリスロマイシン(薬剤名:クラリス); アジスロマイシン(薬剤名:ジスロマック); エリスロマイシン(薬剤名:エリスロシン)
マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。
ジスロマック錠250mgとの飲み合わせ情報[併用禁忌(禁止 ..
細菌の感染などがあり炎症があるところにはそれを食べる白血球などの食細胞が集まるのですが、ジスロマックはそれらに取り込まれます。自然と炎症部位の濃度が上がります。
使うと痛みが和らぐようで、使えるならジスロマック、カロナールと併用したいです。 ..
フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。
ジスロマックとの併用が禁止されている薬の報告はありません。 今後追加される可能性はあるので、その都度医師の指示に従うようにしてください。
近年注目されてきたのですが、ジスロマックにはバイオフィルム破壊能があるようです。このことと炎症部位に長く留まり濃度が高くなる性質を利用して、ジスロマックを投薬して、薬が効いているうちに歯石除去を全額行ってしまう方法とか、投薬で歯周病を治そうという試みがあります。
アジスロマイシン(ジスロマック®)とクラリスロマイシンの違いは? ..
CYPに関連した相互作用が少ない『ジスロマック』ですが、や『ネオーラル(一般名:シクロスポリン)』との併用では血中濃度の上昇が報告されています2,5)。いずれも『クラリス』より影響は小さいですが、厳密なコントロールが必要な薬のため注意が必要です。
慢性気道感染症については, 1993年(平成5年) 12月よりクラリスロマイシンを対照薬として二重
マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)
アジスロマイシン600mg1日1回及びクラリスロマイシン500mg1日2回投与時の結果を次表に示す。 ..
◆分類
ジスロマック:15員環マクロライド系抗菌薬
クラリス:14員環マクロライド系抗菌薬
(ジスロマック細粒小児用,ジスロマックカプセル小児用100mg) <適応菌種 ..
・腸内細菌への影響
ヒトの腸内には約3万種の腸内細菌が生息していると言われています。それらは悪玉菌、善玉菌、日和見菌に分類でき、バランスを取りながらある種の生態系を形成し、病気や老化から体を守っています。抗生物質の服用によりそのバランスがくずれたり、腸内フローラが死滅してしまったりすることで有害な作用を引き起こします。なかでも移植患者さんの場合は、長引く下痢には注意が必要です。思った以上の脱水が伴うことで、免疫抑制剤の血中濃度が不安定になったり、腎臓への負担を大きくしたりします。
尿薬フロセミド(ラシックス ® など)との併用で腎毒性を増強させることがある.そ
◆1日の服用回数
ジスロマック:1日1回
クラリス:1日2回
[PDF] 【金属含有薬剤と相互作用を起こすおそれのある薬剤】
◆併用禁忌に指定されている薬の種類
ジスロマック:
クラリス:9種
又は、クラリスロマイシン錠500mg1日2回(n=90)のいずれかを投与
実際、『クラリス』では相互作用による血中濃度の上昇が報告されている3)や4)、『テオドール(一般名:テオフィリン)』4)といった薬について、『ジスロマック』であればほとんど影響しないことが報告されています2,5)。
また、DOACを使っている患者においても、『ジスロマック』で治療を受けた人は『クラリス』で治療を受けた人より出血リスクが低かったという報告もあります6)。
し、それぞれにエタンブトール錠15mg/kg1日1回を併用し、24週間投
◆ピロリ除菌に対する保険適用
ジスロマック:なし
クラリス:あり
ジスロマック (アジスロマイシン水和物) ファイザー [処方薬]の解説
『クラリス』には、多くの薬の代謝・分解に関わる酵素「CYP3A4」の働きを阻害する作用があります1)。そのため一緒に使ってはいけない1)。
『ジスロマック』はこの代謝酵素「CYP3A4」にほとんど影響しないため、他の薬と相互作用を起こすリスクは低く「併用禁忌」の薬もありません2)。
1) クラリス錠 添付文書
2) ジスロマック錠 インタビューフォーム
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック
◆剤形の種類
ジスロマック:錠(250mg、600mg)、成人用ドライシロップ、小児用カプセル(100mg)、小児用細粒、点滴静注
クラリス:錠(200mg、50mg)、小児用ドライシロップ