各薬剤により、出現頻度が出やすい副作用、出にくい副作用があります。
朝晩の温度差が激しく、体調管理が難しい時期ですね。季節の変わり目でもあり、こんな時は心の調子も崩しやすい時期です。皆様お気を付けください。
このようなお薬ですから副作用が全体的に少ないのですが、になります。
最近は、精神科・心療内科で使用する薬剤の副作用について、疾患別に説明をさせていただいております。しばらくはこのシリーズでブログ作成を続けてゆきたいと思います。
統合失調症の陽性症状(幻覚、妄想など)には、(1)中脳辺縁系のドーパミン神経の活動性増加が関与するという仮説があり、統合失調症の陰性症状(感情鈍麻、意欲低下など)や認知障害には、(2)中脳皮質系のドーパミン神経の活動性低下が関与するという仮説や、脳の構造変化や神経の脱落が関与するという仮説があります。抗精神病薬はこれらの神経系のドーパミンD2受容体を遮断して作用を発揮します。
脳内のドーパミン作動系には、
(1)中脳辺縁系 (2)中脳皮質系 (3)黒質線条体系 (4)結節・漏斗系
があり、これらを遮断すると、下記の作用が見られます。
具体的なお薬ごとの副作用の頻度については、以下のようになります。
今回はうつ病で使用する抗うつ薬の副作用について説明をしてゆきたいと思います。
抗うつ薬は、主にうつ病に対する治療薬ですが、それ以外にも、強迫性障害(強迫症)、パニック障害(パニック症)、社交不安障害(社交不安症)、月経前症候群(PMS,PMDDなど),
レキサルティの副作用について、他の抗精神病薬と比較してみましょう。
抗精神病薬による副作用が誤って陰性症状ととられている場合があります。
悪性症候群に注意!
抗精神病薬投与中に、
用量を増していくと問題になることが多いのは、眠気の副作用になります。
が比較的急激に出現する。
血清CPK(特にMM型)が発症初期より急上昇。
横紋筋融解症を合併すると予後は悪い。
抗精神病薬投与開始後数日以内に発症することが多いが、長期投与でも生じうる。
→ 抗精神病薬の中止、点滴、ダントリウムの投与。
ドーパミン作動系以外の遮断による副作用としては、下記のものがあります。
(1)定型抗精神病薬(第一世代)
錐体外路症状、高プロラクチン血症、遅発性ジスキネジアを起こしやすい。
①ブチロフェノン系(ハロペリドール(セレネース)など):抗幻覚妄想作用が強い。
②フェノチアジン系(クロルプロマジン(コントミン)、レボメプロマジン(ヒルナミン、レボトミン)など):鎮静作用が強い。
フェノチアジン系は顆粒球減少症(フェノチアジン系によるアレルギー反応で、投与量とは無関係。服薬3~8週に発症のピーク、死亡率20~50%。発熱、咽頭痛があり、白血球3500以下、好中球30%以下の場合は直ちに投薬を中止し、十分な抗生物質、ステロイド剤などを用いる。)、皮膚色素沈着、角膜・水晶体の混濁を起こします。
レキサルティの副作用について、服用時期ごとにみていきましょう。
①SDA(リスペリドン(リスパダール)、ペロスピロン(ルーラン)、ブロナンセリン(ロナセン)、パリペリドン(リスペリドンの代謝物)(インヴェガ)、ルラシドン(ラツーダ)):
ブチロフェノン系に似ています。中脳皮質系や線条体ではドーパミン神経終末上のセロトニン2A受容体遮断によりドーパミン放出が促進され、それぞれ陰性症状、錐体外路系副作用(EPS)を軽減、改善します。
ペロスピロンは抗不安薬タンドスピロンの誘導体で、セロトニン1A受容体を介する作用により、統合失調症の強迫症状に有効との報告があります。
ブロナンセリンはD2受容体への結合親和性が最も高く、鎮静作用が殆どなく、また血液脳関門を通過して脳内へ移行し易い為、脳下垂体への影響が少なく高プロラクチン血症を起こしにくい。
ルラシドンはヒスタミンH1、ムスカリンM1受容体に対しては結合親和性を殆ど示さない為、体重増加や過鎮静、口渇、便秘などの副作用は非常に少ない。空腹時に服用すると吸収が低下し血中濃度が十分上昇しない為、1日1回食後投与します。
レキサルティは全体的に副作用は少ないですが、が懸念されます。
ここでは、抗精神病薬の効果や副作用についてご紹介していきます。理解を深めて納得してお薬を使っていただくことで、より良い治療につながれば幸いです。
になります。をすることで、副作用をチェックしていく必要があります。
精神科・心療内科で使用する薬剤の副作用について、疾患別に説明をさせていただいております。
レキサルティの副作用が認められた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
前回は双極症(双極性障害、躁うつ病)で使用する薬剤のなかでも、気分安定薬の副作用を中心に、説明させていただきました。
レキサルティのもとになったエビリファイでは、アカシジアの副作用頻度が高いです。
今回は双極症で使用する、抗精神病薬、抗うつ薬 (少しだけ)の副作用ついて説明をしてゆきたいと思います。抗うつ薬については、特に注意することのみにとどめ、次回のブログで説明をする予定です。
などの意識障害や突然死を引き起こすことがあります。 悪性症候群
*副作用についてですが、内服すると必ず副作用が出るという訳ではありません。過度に心配なさらないでください。また、全ての副作用を記載しているわけではありません。比較的認めやすい副作用、注意すべき副作用を中心に記載しておりますので、その点もご了承ください。
セロトニンによる症候群とは?症状や診断基準、治療について解説!
*副作用は飲み始め、容量変更時、急な中断などのタイミングが特に注意が必要です。お薬が開始となった際、上記の時期は気を付けていただき、何か変化や心配な点がある場合は遠慮なくご質問ください。
内服後より症状の発現はセロトニン症候群が急速である · 悪性症候群は筋強剛しやすく、セロトニン症候群は不随意的な動きが出やすい。
*副作用が出現した際は、原則、減量や中止をします。ただ、飲み続けることで副作用が目立たなくなる場合もあります。また、他の薬剤に変更が難しい場合は副作用止めなどを内服し、継続していただくこともあります。こちらも心配なことなどがある場合はご相談ください。
[PDF] セロトニン症候群(Review Article) NEJM,March17, 2005
*抗うつ薬は種類が多いので、1つ1つ見てゆくと時間がかかってしまいます。そのため、ブログの最後に主な抗うつ薬の副作用をまとめたものを載せてあります。参考にしてください。
小生、この辺のセロトニン症候群とか悪性症候群がどうも今までよくわかりませんでした。 ..
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臨床疑問 5-7 悪性症候群に対して推奨される治療法はあるか? 推奨 ..
*副作用は飲み始め、容量変更時、急な中断などのタイミングが特に注意が必要です。お薬が開始となった際、上記の時期は気を付けていただき、何か変化や心配な点がある場合は遠慮なくご質問ください。
④中止後症候群(discontinuation syndrome)
《悪性症候群》は、抗精神病薬や抗うつ薬などを服用後に、高体温、意識障害、筋肉の硬直、発汗・頻脈などのさまざまな症状が出現する、まれですが生死にも関わる重い副作用です。
悪性症候群を引き起こす可能性がある薬剤の筆頭は抗精神病薬で、抗うつ薬、制吐薬などでも引き起こされる可能性があります。
抗パーキンソン病薬によるせん妄では,急激な減量により悪性症候群等の危険があり注意を要する。多
この記事では、薬物治療の重い副作用である、悪性症候群の症状、原因、治療や経過などを解説します。
※悪性症候群を生じるため、突然の服用中止は禁忌※閉塞隅角緑内障には禁忌※幻覚や ..
《悪性症候群》あるいは《神経遮断薬悪性症候群》は、です。神経伝達物質である《ドーパミン》に作用する薬剤の使用や中止に関連し、特に抗精神病薬で顕著な副作用ですが、抗うつ薬など他の薬剤でも出現する可能性があります。
悪性症候群(神経遮断薬悪性症候群)は“Neuroleptic Malignant Syndrome”の訳で、“NMS”と省略されます。
○レクサプロ錠(10)1回10mg 1日1回夕食後から開始して最大20mg
*副作用が出現した際は、原則、減量や中止をします。ただ、飲み続けることで副作用が目立たなくなる場合もあります。また、他の薬剤に変更が難しい場合は副作用止めなどを内服し、継続していただくこともあります。こちらも心配なことなどがある場合はご相談ください。