まずフィナステリドとデュタステリドに共通する副作用について説明します。
フィナステリドとデュタステリドでは有効成分の半減期に違いがあります。フィナステリドの半減期は6時間から8時間ですが、デュタステリドの半減期は3週間から5週間です。
フィナステリドとデュタステリドの服用に関する注意点は、以下の5点です。
フィナステリドで抜け毛が止まらない場合、次の一手として『フィナステリドの増量』または『デュタステリドへの切り替え』が検討されます。しかし、どちらが自分に合っているのか、どちらが効果的なのか分からず迷う方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、それぞれの効果・選択肢を薄毛治療専門医の監修のもと解説していきます(SBCグループ毛髪部門技術指導医. 兼 湘南AGAクリニック仙台院院長 藤井傑医師監修)
不妊症ではない若年の健康な方では、フィナステリド5mg(プロペシア®)やデュタステリド0.5mg(ザガーロ®)の投与によって精子の数や精子の運動性に影響はなさそうです。
フィナステリドとデュタステリドは生殖器系の副作用に違いがあります。
フィナステリドも、デュタステリドもAGA治療の基本となるお薬で、AGAの原因である「DHT」(悪玉男性ホルモン)を減らす働きがあります。
毛根を攻撃する「DHT」を減らしてくれるので、結果抜け毛を抑えて、どんどん髪が細くなってしまうのを食い止めてくれる効果があります。
デュタステリドはフィナステリドよりも半減期が長いので、その分治療効果も高くなっています。ただ半減期が長いということは副作用のリスクも高いということです。
デュタステリドはフィナステリドより生殖器系の副作用が多くなります。
フィナステリドは、言わずと知れたAGA治療薬の王様でAGA治療のファーストチョイスになるお薬です。
AGA治療薬としての歴史も長く、デュタステリドに比べて副作用が出にくいという点からも、まずはフィナステリドをベースに治療薬を組み合わせて治療を始めることが多いです。
デュタステリドはフィナステリド から派生されたお薬で、フィナステリドとは違ったメカニズムでDHTを減らしてくれます。
フィナステリド1mgと比較して、デュタステリド0.5mgはおよそ1.6倍の効果があると言われています。
フィナステリドとデュタステリドに料金の違いを比較していきます。
論文の要旨:
この研究の目的は、デュタステリドまたはフィナステリド内服により、血中テストステロン値、血中ジヒドロテストステロン値、精子形成がどのように影響を受けるかを検証することです。
研究の方法は、多施設共同で行われた無作為化二重盲検の比較試験で、平均35歳の健常者99名を対象としたものです。これらの方は無作為に、デュタステリド1日0.5mg内服群(33名)、フィナステリド1日5mg内服群(34名)、偽薬(プラセボ、有効成分の入っていないもの)内服群(32名)に割り付けられました。一年間薬剤を内服し、内服開始26週目と52週目および治療終了後24週目に、血中テストステロン値およびジヒドロテストステロン値の測定し、精液検査を実施しました。
結果は、次のようになりました。デュタステリド内服群、フィナステリド内服群では偽薬内服群と比較して、血中のジヒドロテストロン濃度が有意に低下していました。デュタステリドでは94%、フィナステリドでは73%低下していました。また、血中のテストステロン濃度は一時的に上昇していました。精液所見の変化についてですが、デュタステリドおよびフィナステリド内服群では、26週目では有意に総精子数が低下していました(それぞれ、-28.6%および -34.3%)。しかしながら、52週目では、投与前と比較して有意な差がなくなっていました(それぞれ、-24.9%および-16.2%でしたが有意差なしです)。また、投与終了後24週目でも総精子数の変化は投与前と比較して有意な差はありませんでした(それぞれ-23.3%および-6.2%)。内服52週目では、精液量はデュタステリド群では有意に減少していました(それぞれ-29.7%および-14.5%)。精子濃度は減少傾向にあるものの有意な変化はありませんでした(それぞれ-13.2%および-7.4%)。また、デュタステリドおよびフィナステリド投与群では、研究期間を通じて精子運動率が有意に低下しており、6%から12%の低下を認めていました。精子の形態については有意な変化を認めませんでした。
結論として、5α-還元酵素阻害薬であるデュタステリドとフィナステリド内服により血中のジヒドロテストステロンは低下する一方で、精液所見の悪化は一時的であり、薬剤中止後に改善する、としています。
フィナステリドで治療を始めたものの、治療をしていくうちにAGAの進行が強まってしまう場合があります。
こういった際に「①フィナステリドを増量するのと②デュタステリドへ切り替えるのでは、どちらが効果的なのか」なのですが、これは、まだハッキリしていないんです。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
フィナステリドもデュタステリドもともに男性型脱毛症の治療薬の主成分となっていますが、デュタステリドはフィナステリドよりも5α-リダクターゼの働きを阻害する力が強いとされています。そのため1.6倍の発毛効果が期待できるのです。
【AGA治療/薄毛】デュタステリドの真実をお話しします | 美容コラム
フィナステリド1mgとデュタステリド0.5mgの効果を比較したデータはありますが、フィナステリド2mg以上とデュタステリドの効果比較はされておらず、どちらが有利かは決まっていません。
そのため、一旦フィナステリドの容量を増やしてみて、それでもいまいちな時には、デュタステリドを試していくようにしています。(本記事監修SBC毛髪部門技術指導医 藤井医師の場合)
フィナステリドは、DHTレベルを約60~70%低下させるのに対し、デュタステリドは90%以上低下させるとされています。 副作用の比較
Ⅱ型は前頭部や頭頂部に分布していることがわかっています。フィナステリドはその内、Ⅱ型のみ抑制する効果があります。もともとAGAはⅡ型の5αリダクターゼが原因とされていましたので、それだけでも十分だったのです。しかし、実際にはⅠ型の5αリダクターゼも薄毛に関係していることがわかりました。
プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)はどちらも薄毛対策に有効な薬で、ザガーロの方が効果が高いと言われています。
デュタステリドの方がⅠ型・Ⅱ型両方の5αリダクターゼの働きを阻害することから、AGA治療薬として優れてると言われています。とはいえ、デュタステリドを絶対に選ぶべきとは断言できせん。
先の通り、ミノキシジルは発毛を促進する「攻めの薬」であり、フィナステリドやデュタステリドは抜け毛を減らす「守りの薬」。
仮に前頭部・頭頂部に著しい脱毛が認められた場合、原因はⅡ型の5αリダクターゼである可能性が高まります。また、副作用の観点からも、デュタステリドではなく、まずはフィナステリドオススメする場合も少なくありません。
ザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)の違いは?
デュタステリドはグラクソ・ウェルカム社(現グラクソ・スミスクライン社)が開発したフィナステリドの次の世代の薬剤です。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の違い
フィナステリドとデュタステリドはAGAに対する効果性が似ているため、副作用にも共通点が多いです。代表的なものが性機能不全で、デュタステリドに関していうと、重度の肝機能障害を引き起こす可能性もございます。特に、もともと肝機能に障害がある方の服用は注意が必要です。
【AGA解説】フィナステリドとデュタステリド、どっちにしたら良いの?【湘南AGAクリニック名古屋院】 · Comments9.
AGAの初めての治療でフィナステリドを始めてみたものの、最初からなかなか進行が止まらないようなケースでは、別のメカニズムのお薬を試す、つまりデュタステリドに切り替えてしまうのも、一つかと思います。
[PDF] 5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリド錠
デュタステリドはその2年後の1994年に、AGAではなく前立腺肥大症の治療薬として臨床開発が始まりました。
プロペシア(フィナステリド)だけで十分な発毛を実感できるかというと、そうではありません。脱毛を抑える薬と発毛を促す薬のどちらも必要です。
デュタステリドはその後、AGA治療薬として2009年に韓国で、2015年に日本で認可されました。
AGA治療薬 フィナステリドとデュタステリドの違い・半減期について
フィナステリドもデュタステリドも男性型脱毛症の治療薬に含まれる成分の代表的なものです。ただフィナステリドに比べると、デュタステリドの方が男性型脱毛症の原因である5α-リダクターゼの働きを阻害する効果が強いので、高い発毛効果が期待できます。
これまでは、治療薬:プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド ..
最近ではデュタステリドの信頼性が高まり、フィナステリドからの切替が進んできています。
フィナステリド、デュタステリドによって勃起不全が起こるメカニズム ..
この記事では、本邦で男性型脱毛症の承認が下りている男性型脱毛症の治療に使用される5α-還元酵素(5α-R)の阻害薬であるフィナステリド(プロペシアなど)およびデュタステリド(ザガーロなど)について比較します。
プロペシア錠(フィナステリド)との比較; ミノキシジルとの比較; ザガーロカプセル(デュタステリド)のジェネリック
デュタステリドはよくフィナステリド(プロペシア)と比較されるAGA治療薬です。
本記事では当院の医師がデュタステリドの効果や副作用、服用方法について解説いたします。
男性型脱毛症(AGA)治療薬デュタステリド (ザガーロ・アボルブ・デュタステリドAG)
最も重要な違いとして、デュタステリドがⅠ型5α-還元酵素とⅡ型5α-還元酵素、両方を阻害している一方で、フィナステリドは、Ⅱ型5α-還元酵素のみを阻害しているということです。それは当然ですが、効果、副作用、用量および用法にも影響します。
【医師が教える】デュタステリド(ザガーロ)の効果は嘘?フィナステリド(プロペシア)との本当の違いも解説 ..
デュタステリドはフィナステリドと並んでよく処方されるAGA治療薬です。この記事ではデュタステリドの効果や副作用、フィナステリドとの違いについてわかりやすく解説します。