一方、カテゴリーCはデスロラタジン(デザレックス®)、フェキソフェナジン(アレグラ®)であるとしています。


顔面の湿疹がわるくなる

成人型のアトピー性皮膚炎では、特にの湿疹が悪化しやすく、同時になおりにくい傾向があります。

顔面は衣類による刺激の悪影響を受けないかわりに、露出しているために仕事などで何かを浴びたり、手指で掻いたりします。
顔面の湿疹は他人から見えるために精神的なストレスとなり、化粧品でそれを隠そうとしてさらに悪化させることがあります。

女性では、高校生ころよりの湿疹が多くなります。
だいたいはおしゃれを始めて、顔に化粧品をつけたり、整髪料や毛染め剤のついた髪の毛が顔につくことで起こるが多いようです。

整髪料・毛染めのついた髪の毛を手で触って、その手で眼を触ったときも同じ症状が起こります。
化粧品による接触皮膚炎は、いいかげんな安物を使うせいか、高校生くらいの女の子によくできます。
そこに紫外線の影響もプラスされて、ステロイド外用剤だけで何とかしようとしていてひどい状態になってやってきます。
この年齢の女の子は、安物のピアスなどに含まれるニッケルやコバルトなどの金属アレルギーも多く、安易に顔にいろんなものをつけるのは危険です。

小児期のアトピー性皮膚炎のところで述べましたが、に湿疹がひどくなれば、植物成分や加水分解されたタンパク質の入ったシャンプー・セッケンが原因のことがあります。

引っ越したあと、改築・改装したあと、オフィスを変わったあとに眼の周囲から湿疹ができたときは、化学物質のアレルギー、すなわちの可能性もあります。

眼の周囲から湿疹は、コンタクトレンズやその保存液による影響の可能性もあります。点眼剤で接触皮膚炎を起こしていることもあります。

が直接の原因のこともあります。

日光の場合は、紫外線がたくさん当たる頬部、鼻の上、額部、項部などに、強く紅斑ができます。
眼の周囲には紅斑はできにくい傾向があります。
単純に患者さんに光線過敏があるからという場合もありますが、顔面に外用したもの、たとえば紫外線遮断クリームなどが逆に紫外線を吸収して、光アレルギー性接触皮膚炎を起こしていることもあります。

紫外線で悪化するときは、日光を避ける以外にないようです。
SPF 50+のような強い遮光剤は、落ちにくいために、クレンジングで皮膚に刺激性の皮膚炎ができますし、毛穴が詰まるためにニキビができやすくなります。
近年は、酸化チタンがによって微粉化したために、さらに付くと二度と取れないシリコンを重合しているために、どんどん紫外線散乱剤・吸収剤がとれにくくなっています。

アレルギー患者さんが日常生活で用いるUVカットの製品は、SPFはせいぜい20~30まで、PA++くらいまでということになります。
紫外線遮光剤は、ある程度落ちにくく、落としやすいものが理想です。

一度接触皮膚炎を起こすと、それを起こした物質が皮膚の奥まで入り込み、分解されないまま長期間残るために、その影響がその後ずっと続くことがあります。
顔にできた湿疹は、頸より下の湿疹としばしばタイプが異なり、顔全体にびまん性に広がった紅斑型が多く見られます。
このことは顔につけていたものが悪化の要因になっていることを示しています。

また、顔面は比較的皮脂が多く、ワセリンなどの油性外用剤でかゆくなったり、赤くなることがあります。
仕方なくステロイド外用剤を使用することもありますが、使いすぎないように十分な注意が必要です。

顔の発疹が、ステロイドの外用を長期に続けているためにできていることがあります。
いわゆる・酒さ様皮膚炎と呼ばれるもので、顔面がステロイド依存の状態になっています。
ステロイド外用剤をつけていると、徐々ににきびのようなものが増えてきます。
そこでステロイドを中止すると、顔面全体が開眼できないくらい腫れ上がります。

治療の理想は無外用ですが、そこに至るまでの過程として、化粧水のようなものがよいことがあります。それ以上に、ステロイド皮膚炎を起こさないことが大事です。

顔面の湿疹の原因にステロイド外用が関係していると判断した場合、がよく使われます。
しかし、ステロイドを中止してプロトピック軟膏に変更したとき、ひどいリバウンド状態になってしまうことも多いようです。

ステロイド皮膚炎を避けるために、顔面の湿疹にはプロトピック軟膏が最初から用いられます。
しかし、プロトピック軟膏には、外用したときに奇妙な(かゆみ、ほてる、熱い、赤くなるなど)があり、どうしてもそれに慣れなくて使えない患者さんがいます。
また、この軟膏は、アトピー性皮膚炎患者さんよりもむしろ、接触皮膚炎患者さんや高齢者の顔の湿疹の方が使いやすいようです。

また、今のところプロトピックを長期に使っていて、に変化しないという保証はありません。

プロトピック軟膏を使っていると、感染症が誘発されることがあります。
にきび(尋常性ざ瘡)、毛包炎などの細菌感染症、単純ヘルペスなどのウイルス感染症が多くなります。
単純ヘルペスが顔面全体に広がるようなカポジ水痘様発疹症を繰り返すときは、プロトピック軟膏は使えないかもしれません。

というものの、アトピー性皮膚炎の顔面の湿疹は、にきびや単純ヘルペスができてくると、むしろなおりかけのことがあります。
が起きているということです。




塩酸フェキソフェナジン, アレグラ(錠:30、60mg), 湿疹、皮膚炎、 アトピー性皮膚炎

塗り薬で湿疹がわるくなることがある
上記の項目で、(8)のは特に重要です。

界面活性剤、防腐剤(など)、香料などの添加物だけでなく、様々な保湿成分やステロイドでも接触皮膚炎は起こります。
クリーム基剤のものに起こりやすい傾向はありますが、ワセリンでもかぶれることがあります。

近年は、界面活性剤、防腐剤の入ったヒルドイドソフト・ヒルドイドローション、ビーソフテンクリーム・ビーソフテンローションなどが、塗りごこちがよいために頻用されています。
これらの外用剤が合わないときは、このタイプの保湿剤が他にないこともあり、困った事態になります。

私自身、できるだけこれらを顔面に用いないようにしているのは、これらで接触皮膚炎を顔面に起こしたとき、その後の対応に困るからです。
顔の皮膚は角層が薄く、抗原が真皮の奥まで入りこみ、接触皮膚炎起こした時は長期にわたって治りにくいからという理由もあります。
もちろん、他のものがこれらよりもっとよいといえないこともありますが・・

検査所見からみれば、全身の症状のわりに、

①IgE、RASTが低い、
②LDHが高くない、
③ヒトTARCが高くない、

ときは、外用剤による接触皮膚炎による悪化を疑う必要があります。

他でも述べていますが、症状から見ると、当然のことながら、外用剤を用いているところの湿疹がということになります。

ステロイド外用剤が接触皮膚炎を起こしているときは、もっとやっかいです。
とりあえずの対応としては、まず使ったことがないタイプのステロイド外用剤に変更することです。
変更しても、ステロイド骨格は同じですし、やはり合わない可能性はあります。

となると、ステロイドを中止するか、ステロイド以外ものになります。
ステロイドの内服というのもありますが、長期になるといろんな副作用がどうしても心配です。
ステロイドを中止すると、リバウンドは必ず起こります。

ステロイド以外のものとして、外用剤としてはプロトピック軟膏、内服剤としてはネオーラルということになります。
いずれもステロイドとは違うタイプの免疫抑制剤です。

プロトピック軟膏は毎日大量に体全体に使用すると免疫抑制の問題点が現れます。

には血圧上昇やの副作用があり、止めるとリバウンドが起きやすいのはステロイドと同じです。
また、薬剤の価格が高いのも問題となります。
ステロイドが合わない患者さんにはよいかもしれません。

保湿剤、たとえばワセリンで接触皮膚炎が起きているときさらに対応が難しくなります。
ステロイド外用剤の中で、軟膏型のほとんど全部にワセリンが含まれています。
クリームタイプにもかなりの製品でワセリンが入っています。

ワセリンが入っていないのは、せいぜいローションタイプくらいです。
化粧水は油分が少なくて多少かぶれにくいところはありますが、その分、保湿効果に欠けます。
ローションやクリームは、パラベンなどの防腐剤、様々な界面活性剤の問題があります。

最後は無外用ということになりますが、外用剤なしでは耐えられない例も多いようです。
それでも、保湿剤の合わない患者さんには、下肢から少しずつ無外用のところを広げるようにすすめています。

成人型アトピー性皮膚炎は、湿疹の部位からみると、体幹、四肢の(腰回りや背中、上下肢の外側・伸びるところ)と顔面に湿疹が広がります。
小児期のアトピー性皮膚炎にひどくなる肘窩や膝窩の湿疹は、ステロイド外用剤をいつも使っていると、むしろ軽くなります。

やアトピー性皮膚炎といった、特殊な発疹の形態がみられるようになります。
年齢が進むと、糖尿病・肝障害・腎障害・高血圧などのの影響が現れます。
内科疾患で用いられる薬剤の副作用が加わることもあります。

さらに年齢が進むと、少しずつ免疫状態が低下し、高齢になり死期が近くなると、免疫の過剰な反応は失われ、老人性の乾燥した肌だけが残ります。

体の変化はなおるチャンス・時々悪くなるきっかけにも
女の子はが始まると、湿疹が悪化することがあります。
もちろんそれまでの湿疹が急によくなることもあります。
特にこのころからは、金属・化粧品・外用剤・衣類などのと精神的ストレス・紫外線によるに注意を払う必要があります。

体質の変化は、それまでのアレルギー状態をよくすることもあれば、悪くすることもあります。
同じことは男の子にもあてはまります。

ただ、小学校高学年から高校2年生くらいまでの間は、全体として、最も湿疹のよくなる時期にも当たっています。

一般に、クラブ活動しているときの方が調子がよいことが多いようですが、汗部位の湿疹は続くことが多いかもしれません。
クラブを止めてから悪化したときは、日常何か運動することをすすめています。 はさらに治療を難しくします。

本来、自己免疫を起こしている免疫担当細胞は胸腺で除去されるといわれています。
体内に共生する微生物のアレルギーさえ対応がむずかしいのに、自分の皮膚成分がアレルギーの抗原になっているとなると・・・。

最終的には、今のところはいろんな免疫抑制剤(ステロイドなど)や分子標的薬を用いる以外にないかもしれません。
難物です。
生まれつきの体質もありますが、なぜそのような事態を招いたか検討が必要です。
このタイプは女性に多く、光線過敏症あり、末梢循環が悪い傾向があります。

一般名:フェキソフェナジン塩酸塩 · 代表的な抗ヒスタミン薬(第二世代) · 優れた止痒効果が期待される.

後頭部の生え際に

かゆみのある湿疹ができてくると、たいていはの成分による接触皮膚炎です。

毛染めのついた髪の毛を、触った手で眼を触ると、眼の周囲にも湿疹ができます。
利き手で触ったところいろんなところ、顔面や首にも湿疹ができます。
髪の毛を指にはさんで触っていると、指の間にも湿疹ができます。
被髪頭部の湿疹を治療する時、発疹の出ている部位や悪化する時期、ステロイド外用剤の効果などを検討する必要があります。

たとえば、を中心にかゆみを伴った湿疹がある場合は、シャンプー・リンスの使いすぎ、爪を立ててごごし洗いすぎがまず考えられます。
若い時の清潔習慣は、年齢を重ねてもなかなか止められないものです。
このタイプの発疹には、シャンプーをできる限り控えて、髪の毛は指の腹でやさしくこするように洗うように指導しています。

アトピー性皮膚炎患者では、によくびらんを伴ったかゆい湿疹ができます(横向いて寝る習慣があれば下になった頭、です)。
就寝前に入浴し、十分乾かないまま、仰向けに寝ると、残ったシャンプー・リンスあるいは水でぬれていることが刺激になっています。
頭部の汗が、後頭部で刺激になっていることもあります。
汗がたまりやすいところに湿疹がひどいということは、肘の内側や膝の後ろにできる湿疹と同じタイプです。

花粉などの植物にアレルギー(花粉症)がある患者さんは、植物性成分の入っていないシャンプー・リンスを用いた方がよいでしょう。
界面活性剤の多いシャンプー・セッケンでごしごし洗いすぎるのは最悪です。
ドライスキンのときは、界面活性剤の少ないシャンプー・リンスで毛髪を洗って、地肌はこすらない洗い方がよいでしょう。

とはいうものの、原因をのぞきながら、頭部の湿疹には、とりあえずステロイドの入ったローション剤が用いられます。
ローション剤には乳剤状のものとアルコール成分の入った少し刺激のあるものがあります。
ひっかき傷が多いと多少しみるかもしれません。
毛包炎やひっかき傷がひどいときは、抗生剤の外用剤を併用して下さい。
髪の毛の生えたところにとびひや溶連菌感染症を伴っているときは、抗生剤の内服が必要です。

頭部の湿疹の中に、の症状が強いことがあります。
頭部の湿疹がとびとびの島状にみられるとき、角質が剥がれて紅斑がそれほど強くない時は、汗と皮脂の好きな真菌(カビ)であるによる湿疹が疑われます。

ひっかいてその部分の症状が悪化している可能性もありますが、そこだけが症状が強い原因を考える必要があります。
ステロイド外用剤でなかなかよくならず、かえって湿疹の範囲が広がるときは、たいていはが湿疹の原因になっていることが多いようです。
もともとマラセチアは、頭部の脂漏性皮膚炎の原因の一つとして知られています。

ふつうカビにステロイドを外用すると、免疫が低下するために、カビは増えます。
カビがアレルギーを起こして湿疹をつくっている時、抗真菌剤(水虫の薬)を外用するとカビは減りますが、湿疹は悪化してひどい状態になることがあります。

私は最初、弱いステロイドのローションと抗真菌剤のローションを同じ湿疹部位につけて、赤みやかゆみが軽くなれば、抗真菌剤の外用のみで経過を見るように指導しています。
もちろん、最初から抗真菌剤の外用剤だけで経過を見ることもあります。

マラセチアは皮膚の常在真菌ですので、再発悪化を繰り返します。

結局のところ、湿疹の原因となっているものを排除しない限り、どれだけ強いステロイドを使っても、湿疹はよくなりません。

男性の場合は、をするのもよいかもしれません。
治療もやりやすくなります。
特に毛染め剤などの接触皮膚炎が原因として考えられるときは、女性は難しいかもしれませんが、坊主に近い長さにするのがよいでしょう。

髪の毛が当たって、眼の周囲や首の湿疹をつくっていることがあります。
汗に問題がなければ、髪の毛は上でくくるのがよいかもしれません。
女児ならば左右に横にくくって、髪の毛の先端が皮膚に当たらないアラレちゃん型がよいようです。
というものの、顔面に湿疹が強く、頭部の湿疹がそれほどでないときは、頭髪が湿疹の悪化を防いでいる可能性があります(たとえば日光から、あるいは保護効果)。

ちなみに、頭頂部に湿疹が強い時、春から夏にかけて症状が強い時は、紫外線が悪化要因になっている場合があります。

・水仕事をしている間はよくならない

や子供は自宅に長くいるために、住宅要因に強く影響されます。
引っ越しで悪化したり、改善することがあり、原因として化学物質が最も多いと考えられます。
シックハウスについては他のところで述べますが、対策としては、まず十分な換気です。

主婦は、また妊娠・出産などホルモン的な影響で悪化する場合があります。
この影響は出産してから何年間も続くことがあります。
、特に生理前から生理中期にかけて皮疹が悪化することがあります。

婦人科で処方される女性ホルモン剤は湿疹に対しても効果がありますが、それがなくなると軽いリバウンドを起こすことがあります。
またステロイドの一種でもあり、患者さんの免疫状態を良くも悪くも変化させることがあります。

主婦のような仕事を始めてから、生まれて初めてに湿疹が出現したという患者は少なくありません。

体質としてというアトピー体質・ドライスキンがあり、水仕事などで頻繁に手を使うことで生じた刺激性接触皮膚炎です。

喫茶店やマクドナルドでアルバイトしたり、
OLになりお茶くみをさせられたり、
美容師・理容師になって洗髪ばかりさせられたり、
子供が水遊びすることで、
手に湿疹ができるのと同じです。

手湿疹ができると、そこからアレルゲンが入りやすくなり、毛染めや整髪料、ゴム手袋の成分で手にアレルギー性のができたり、魚や肉や野菜でアレルギー性のが起きることがあります。
刺激性接触皮膚炎に比べてアレルギー性の接触皮膚炎はかゆみが強く、ひっかき傷や二次感染が多くなります。

手湿疹が続いていると、指の間の水かき部分にカンジダというカビがふえることがあります(カンジダ性指間びらん)。
手湿疹を治しながら、水虫の薬(抗真菌剤)が必要ですが、ステロイド外用剤でカビは増えるだけに対応は難しいときがあります。

単純に手湿疹を改善させるものはステロイド外用剤ですが、それ以上に湿疹を作らない努力が重要です。
手を外的刺激から守るために、ワセリン・アズノール・プラスチベースなどの油性基剤、ケラチナミン軟膏・ウレパールクリーム・パスタロンソフトなどの尿素軟膏、ヒルドイドソフト・ローションなどのクリーム剤、その他市販のハンドクリームなどが用いられます。

ゴム手袋の成分、たとえば・可塑剤のフタル酸エステルなどで手背に湿疹ができることがあります。

なお、手背にできた湿疹の患者さんの中に、ときどきすべての外用剤が合わないひとがいます。難物です。

や使い捨てのプラスチック手袋を使うのがよいのですが、仕事で使えないことも多いようです。
手袋が短いために、洗剤の液が入り込んで湿疹が悪化することも多いようです。
短い綿手袋に長袖の下着を切ってつなぎ、ゴム手袋や塩ビの手袋をその上につけるのもよい方法です。
綿手袋を長くするのは、綿であれば、日本手ぬぐいでも、何でもかまいません。
長い下ばきの綿手袋を探すのがよいのですが、そう簡単によいものは見つかりません。

というものの、アレルギー性の接触皮膚炎のときは、何よりもまず原因を排除することが必要です。

勤労者においては、排気ガスを大量に吸い込むことを含めて、が重要な悪化要因になっています。

よくみられる(ハプテン)としては

毛染めの原料にもなる芳香族の系
ブフェキサマクなど芳香族アミド
抗菌剤として頻用されるハロゲン化した
高分子・プラスチック原料となるアルキル系・芳香族アルデヒド
ハイドロキノンなどの芳香族キノン
抗菌剤などのアミノグルコシド系(アミノ配糖体)
芳香族に結合した四級アンモニウム塩
セメントなどにあるクロムなどの金属
など、企業しか分からないいろんな化学物質があります。

コクヨの(2,3,5,6-テトラクロロ-4-(メチルスルホニル)ピリジンが原因物質)ようなマスコミに取り上げられ、回収に至ったものもあります。
が、化学物質の生産現場で働いている人に接触皮膚炎が起きても、たいていはまともに対応してくれません。
その人の特殊な体質が原因とされると、どうすることもできません。

職業性皮膚炎と診断されても、会社側はとすることはまずなく、アレルギーは本人の責任とされて、なかなか部署を変えてくれないものです。
余計なことを言うと、公務員でなければもあります。
また、不景気な時代でもあり、転職は容易ではなく、アレルギーに影響しない仕事はそれほど多くないかもしれません。

できるだけ職場の換気につとめ、きたないエアコンの近くでは働かないようにしたいものです。
湿疹の原因となっている可能性のあるものを扱うときは、活性炭入りのマスクやメガネを着用し、手や顔を頻繁に洗うのもよいかもしれません。

大きな会社や官公庁なら、医師の診断書をもらって配置転換を希望するのもよいでしょう。

は、どのような仕事でも必ず存在します。
うまくストレスをこなしていく精神的安定も必要です。

もちろん慣れていく必要はありますが、アトピー性皮膚炎患者さんにはしばしばどうしても向かない仕事があることも事実です。

たとえば、

①.勤務時間が長すぎるもの、あるいは、夜勤が多いもの
②.手の刺激が強く、化学物質を触る職場(美容師、理容師など)
③.と接触したり、吸入する職場
④.顔に化粧品を使うことを要求されるところ

などが、それに相当します。

成人型アトピー性皮膚炎は、しばしばが重要な悪化要因となっています。
その意味で、それまでの環境をすっかり変えるようなもの、たとえば、何らかの転地療法は根本的な解決手段として非常に有効です。

外国旅行したり、ホームステイすると、その間湿疹やかゆみがすっかりよくなる患者がいます。
入院しただけで湿疹がなくなる患者もいます。
そんな患者も自宅や仕事に戻ったとたんに症状が復活する例も少なくありません。

狭いところに多すぎる人間がたむろする日本こそアトピー性皮膚炎の元凶といえます。

東京などの大都市はアレルギー体質を持った人には住みにくく、特に大阪は緑が少なく劣悪な環境にあると思われます。
地方出身者は地元に帰るべきですが、日本に住むくらいならアメリカや東南アジアに出向したほうがよいかもしれません。
を使うことについては、様々な意見があります。()()
「湿疹がほとんどなくなっても、ステロイド外用剤を塗り続けた方がよい」と言っている論外な皮膚科医もいます。

いろんなことをまとめると、以下のようになります。



自分に成人型のアトピー性皮膚炎があって、ステロイドを外用しているも多数います。
以前、彼らにステロイドについてアンケート調査をしたことがあります。
詳細は他でまとめていますので、そちらを見て下さい。()

ステロイドを外用しているうちに偶然(?)原因が除かれて、湿疹がよくなってくることもあります。
実際、時が物事を解決してくれるまで、のんびり待つのが良いこともあります。

ただ、すべての患者がそんなに運が良いとは限りません。
神経質にならない程度に、あまりやりすぎない程度にいろんなことを試みるのがよいと思われます。

何か矛盾した表現になっているのは分かっています。
こんなふうに言うのは、患者の中にはとりつかれたように徹底的にやらないと気が済まない人がいるからです。
そんな人はこんなにやっているのにどうしてよくならないのかとついつい思いがちです。
そうなると、絶望した気持ちになることもあります。

ステロイド外用剤を急にするのはあまりおすすめではありませんが、それでうまくいく患者さんが確かにいます。

ただ、そんな患者はイチローの打率よりも低く、せいぜい3割がいいところです。
それも、私がうまくいくかもしれないと選択した患者さんでやっとその程度です。
自己判断で単にステロイドが怖いというだけで止めた患者はもっと成績はよくありません。
以前このことで雑誌に報告したことがあります。(遠藤薫:アトピー性皮膚炎におけるステロイド外用剤の中止の判断基準とその後の対策。)

というとして、いくつか項目を述べますと、



のみ薬はアトピー性皮膚炎にかゆみに効果があるかというと、抗ヒスタミン剤やは多少効果がありますが、すっかりなくなるほどのものではありません。

夜間睡眠中にかゆみで引っ掻いて悪化するのを止めるためであり、湿疹と同時に出ている症状を抑えるためと考えて下さい。
昼間あまりかゆくなければ、朝は飲む必要はありません。

抗アレルギー剤を飲んでいるとアレルギーの原因が抑えられるかというと、そうでもないようです。

抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤は実質的には同じものと考えられます。

どちらも副作用として、口渇・便秘、上昇(緑内障患者さんは要注意)、の悪化(高齢者男性で尿が出にくい症状)などがあります。

抗ヒスタミン剤は眠気が強いものが多く、が強いために、口渇ややの悪化の問題点が強く出る傾向があります。

しかし、古い薬剤がほとんどで、薬価がという有り難いところもあります。
運転その他要注意ですが、強力にかゆみや鼻炎を止めたいのであれば、ネオマレルミン(ポララミン)やアタラックスPはおすすめかもしれません。

抗アレルギー剤の中には、かゆみ止めの作用()のないものもあります。
作用が弱く、眠気が少なく、作用時間が長く、夜1回だけ内服する抗アレルギー剤もあります。
ただ作用時間が長いと、副作用が生じたとき、それが長く続くことにもなります。

血中(T1/2)の長いもの、たとえばエバステルで15時間、クラリチンで14.3時間、アレジオンで9.2時間というところですが、ジルテックが7時間、アゼプチンが16.5時間、ニポラジンが32.7時間というのはおかしなところです。

抗アレルギー剤には、血中濃度がピークに達するまでの時間の短いものがあります。
最高血中濃度までの時間()が最も短いものは、アタラックスで30分、アレロックで約1時間、タリオンで1.2時間というところです。
短いほど効果が出るのが早く、症状がでてから飲む薬としても向いているということでしょうか。

どこから薬剤が処理・排泄されるかも重要です。
たとえば、ほとんどが腎臓から排泄されるリザベンは、出血性膀胱炎を起こすことがあります。
タリオン、ザジテン、アレロック、ジルテック・ザイザル、エバステルなどは、主にの薬剤です。
アレグラ、アレジオン、アタラックスなどは、肝臓から胆汁を通じてに排泄されます。
腎臓のよくない患者には糞便排泄の薬剤、肝臓に問題のある患者には腎排泄の薬剤がよいということになりますが、そんな単純な問題ではないかもしれません。

またの薬剤もあります。

抗生剤のエリスロマイシンに対する併用注意の薬剤は、エバステル、クラリチン、アレグラ、
向精神薬・睡眠剤に対しては、レミカット、セルテクト、ニポラジン、
抗てんかん剤に対しては、クラリチン、ニポラジン、アタラックスなどです。

向精神薬・睡眠剤や抗てんかん剤、アルコールについては、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤すべてで併用注意となるかもしれません。
また、ザジテンのようにてんかん患者さんやてんかんの既往がある患者には用いないようにという薬剤もあります。

トリルダンやヒスマナール(現在どちらも発売中止)のように心疾患があると使えないものもあります。
リザベンは、抗ヒスタミン作用はなく、眠気もありません。
純粋に抗アレルギー剤と呼べる薬剤でもあります。
肥厚性瘢痕の治療剤としても処方されます。
ただし、ひどい出血性膀胱炎の副作用が出ることがあります。
痒疹型や貨幣状型などの特殊なタイプのアトピー性皮膚炎によいことがあります。

アレグラはトリルダンを改良したものです。
アレロックはセルテクトと同じ製薬会社の薬剤です。
セルテクトは肝障害がいくらか多く、子供には錐体外路症状という奇妙な副作用がでることがあります。

またニポラジン・ゼスランは内服しているとき紫外線を浴びると赤く発疹ができる性の薬疹ができる場合があります。
ただし、このタイプの薬疹は、どの抗アレルギー剤でも起きる可能性があります。
錠剤に色が付いているもの、包装が赤や黄色になっている薬剤は、もしかすると、紫外線・日光で分解されやすいことを示しています。


ザイザルはジルテックからL型のみとりだして、効果を高めるとともに、眠気など副作用を減らしたものです(平成22年12月発売)。
平成26年には、ザイザルシロップが6カ月の乳幼児から、かゆみ止めとして処方できます。

口の中でラムネのように溶け、水なしで飲めるもあり、大流行です。
エバステルOD(5mg)は特にのみやすく、子供に人気です。
タリオンのOD型のように本来のものよりかなり大きくなることがあります。
OD錠なのに水で流し込むようにという指定があるアレロックOD錠もあります。

喘息や鼻閉の薬剤キプレス・シングレアのチュアブル錠は口の中でかみつぶしてなめるタイプですが、大人用よりサイズが大きくなっています。

OD錠は口の中で溶けるために、口の中で残って嫌な感じがある患者さんもいます。

一方、口の中で溶けることで口腔粘膜・上部気道粘膜から吸収されて、アレルギー性鼻炎や気管支喘息に効果が高い可能性があります。

アゼプチンは内服後、水も苦いというようなひどい苦みが続くことがあります。
私は、この副作用をこれが頭部への移行がよいためと考え、顔面の湿疹やかゆみの強い患者さんに用いています。

粉末はがあると、子供に嫌われます。
特にアレジオンドライシロップは苦すぎて子供には人気がありません。
アレロックドライシロップの味が嫌いな患児もいます。
同じことは漢方にも当てはまります。

については、胎児に催奇形性の危険性があるためなど、ほぼすべての薬剤が用いない方がよい(禁忌)となっています。

それでも、患者さんと合意の上、妊娠を維持するために、抗アレルギー剤の内服を続けたことがあります。
どれが無難で、より安全性が高いとはいえません。

古い抗ヒスタミン剤が使用経験長いためより安全性が高い、という意見があるかもしれませんが、はたしてそれが正しいのかよくわかりません。

妊娠後期30週を過ぎれば安全性が高くなるという意見があります。
その頃から乳児も内服している薬剤(ザジテン・ザイザルなど)を選んで処方することがあります。

についても、母乳を通じて乳児に移行し、乳児に対して安全性が確立していないとしているものがほとんどです。
どうしてもというときは、授乳をやめなさいと指示することがあります。

何かあったときの訴訟を回避するためと考えられますが、添加物や農薬を年間何キログラムも摂取している現代人にそこまで神経質になる必要があるのかという印象もあります。
それでも薬剤の添付書に授乳婦は内服しないことと記載されると、どうしても使いづらくなります。
上記しましたように、私の場合、乳児も内服している薬剤を授乳婦に対して、どうしても必要なときに用いています。

近年、スギの減感作療法が保険適応となり、当院でも処方することができます。副作用の発現がないか、初回はお薬を当院で内服していただくことを指導しております。

食事の影響を受けやすい薬は、フェキソフェナジン(アレグラ)とビラスチン(ビラノア)です。

ストレスとは仲良くつきあうこと・あまり頑張るな

アトピー性皮膚炎患者はいろんなストレスに対応するのが苦手で、、性格的には同じことを続けたがる傾向があります。
小学校や中学校に進学したときも、環境変化のために悪化することが多いようです。
湿疹が悪くなると、朝起きが悪くなり、遅刻を繰り返して学業が遅れたり、登校拒否にもつながります。

受験期に悪化する患者も少なくありません。
湿疹が悪化したために受験に失敗することもあります。
このときは、ステロイド外用剤を使って、とりあえず湿疹を改善して受験を乗り切る方がよいと考えられます。
できれば、湿疹に逃げ込むような精神状態にならないように注意したいものです。

に対しては、心理的アプローチが有効なことがあり、箱庭療法などが利用されています。
心理療法は医師によるものもありますが、それ以上に患者に対する両親の接し方の方が重要です。
何はともあれ、まず相手の気持ちになってじっくりことが重要です。
いじめや失恋や友人関係のストレスが悪化の原因になっていることもあるのです。
勉強が負担になっているなっていることもあります。

人生はなるようになるしかありません。
結果を求めて、あまり頑張りすぎるのは、決してよいことではありません。
周囲の人たちも患者さんに、実際以上にストレスをかけてはいけません。

いたずらに、引っ掻いているところを指摘して、「掻くな」と言うのは好ましくありません。
患者の気持ちを無視して、両親が自分たちの治療方針を押しつけるのも好ましくありません。
とはいうものの、アトピー性皮膚炎患者さんの中には、精神的な問題があって、学校に行けず、自宅にずっといる例が多数います。
受診できずに、両親が薬をもらいにやってくることもあります。
両親がさきに受診して、本人があとで訪れることもあります。

当科では、患者さんとまず仲良くなるようにして、お互いの信頼関係を築きながら、まず患者さんの精神状態を改善するように心がけています。

女の子は、に湿疹が出始めると、それによるストレスがひどくなります。

その湿疹を髪の毛や化粧のようなもので隠そうとするのは、当然の成り行きです。
顔に湿疹が出たとき、顔や髪の毛につけているもの、付いているものに注意する必要があります。
中学生を過ぎると、外用剤や化粧品によるかぶれ(接触皮膚炎)も多くなります。


妊娠中の蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬の使用は、最小用量でできる限り短期間に止めるべきである。FDAは妊娠中の内服薬で、カテゴリーBはセチリジン、ロラタジン、レボセチリジンです。特にロラタジン(クラリチン®)は先天性奇形のリスクを上げなかったと報告があります。一方、カテゴリーCはデスロラタジン(デザレックス®)、フェキソフェナジン(アレグラ®)であるとしています。

副作用モニター情報〈619〉 フェキソフェナジンによるかゆみ・発疹

エビデンスは少ないですが、H1抗ヒスタミン薬で効果不十分な時はH2抗ヒスタミン薬を追加すると有効なことがあります。三環系抗うつ薬も慢性蕁麻疹に有効かもしれません。ロイコトリエン拮抗薬は慢性蕁麻疹が治らない時のオプションになることもあります。また、内服のコルチコステロイドは有効ではありますが、長期内服は副作用が出現する点で好ましくなく、短期間使用のみ勧められます。長期間コルチコステロイドの内服が必要ならば、副作用の面で、免疫抑制役のシクロスポリンに変更することが求められます。

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減らして、翌日の夕方までにかなり症状が現れる時は、2錠/日内服にもどす。

毎日夜1個で続けていて、全く症状がない状態が続くときは、
次に、1日おきに夜1個内服に減らす。(1 0 1 0 1 0 1 0 1 0...)
減らして、内服しない日にじんま疹が出るときは、もとの毎日夜1個にもどす。

1日おきに夜1個内服を続けていて、全く症状がない状態が続くときは、
次に3日ごとに夜1個内服に減らす。(1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 ...)
減らして、内服しない日にじんま疹が出るときは、もとの1日おきに夜1個にもどす。

3日ごとに夜1個内服を続けていて、全く症状がない状態が続くときは、
たまにじんま疹が出たときだけ内服する飲み方でもよいかもしれません。

同じように飲んでいて、たまに強い症状が出るときは、必ずそのを考えて下さい。

②.じんま疹がアナフィラキシーショックなどの強い症状として現れるときは、あらかじめ抗アレルギー剤をして、H1受容体をブロックしておく必要があるかもしれません。

漢方でも何でも飲み薬は飲んでいると直りそうなで、いやでたまらないものを無理に飲ませるのはむしろ逆効果です。
もちろん効果がないと判断すれば止めた方がよいのも確かです。

抗アレルギー剤は結構価格が高く、それだけに発売が古いものにはたくさんの後発品があります。
ポララミンのようにもうからないということで先発品がなくなったものもあります。

ジルテックのように同じ先発品が複数の製薬会社から発売されているものもあります。
同じ先発品が、発売メーカーそれぞれが違った名前つけているもの(たとえば、キプレス・シングレア)もあります。

ということで、同じ先発品でも製造工場のレベルでなどが異なる可能性があります。


Monthly Selection ~ 日経DIプレミアム版より

急性蕁麻疹の注意すべきポイントは呼吸器症状、消化器症状、神経症状あるいは血圧変動をきたすアナフィラキシーです。

アレルギー部門: アトピー性皮膚炎 · かぶれ · 脂漏 ..

小児の感染症による蕁麻疹では、マイコプラズマ肺炎により引き起こされることが多いとされています。大人では肝炎ウィルスや伝染性単核球症も原因とされています。また、慢性蕁麻疹の原因として寄生虫のアニサキスやヘリコバクターピロリ菌も関与していると考えられています。
薬物としてはアンギオテンシン変換酵素阻害薬や非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)が原因として多いようです。

○抗ヒスタミン剤が皮膚のかゆみ、湿疹にすぐれた効果を発揮します。また、花粉などが原因となる鼻炎の鼻水、鼻づまりを緩和します。 ..

外用カルシニューリン阻害薬が外用抗真菌薬や外用ステロイドと同等の効果があり、副作用が少ないと報告されています。ステロイドより1%ピメクロリムスクリームは症状を長く抑えると言われています。日本で発売されている0.1%タクロリムス(プロトピック®)もステロイドと同等の治療効果と言われています。

小児のとびひの処方箋 | 薬剤師のための皮膚科処方箋 | Medical Tribune

免疫を改善するはめに何かよい方法は

喘息患者では、鍛錬療法として呼吸器によいがすすめられます。
スイミングはアトピー性皮膚炎患者にとって、冬季にはドライスキンを悪化させ、とびひや水いぼをもらうことがあります。
とびひに注意し、ドライスキンがステロイドを外用しなければならないほど悪化しなければ、スイミングもよいかもしれません。

ランニング、サッカー、野球なども悪くないと思いますが、汗や日光でひどい悪化を招くようなら駄目かもしれません。
集団スポーツは自分で練習をコントロールできない、つまり体調がよくないときも休めないという欠点があります。

夏はが有効です。
海水浴は、日光(紫外線)による免疫抑制作用と殺菌作用、海水による洗浄と消毒作用、一時的な転地による環境改善の効果、およびストレス解消などの精神的な効果を併せて持っています。

一方、日光アレルギーがあれば悪化し、海水は多少とも刺激があります。
びらんがあれば、ヒリヒリするために泳げないということも考えられます。
日焼けすると、皮膚の乾燥が多少ともひどくなります。
それまでほとんど日光を浴びていなかった患者が急に強い日焼けをすると、湿疹が悪化することも多いようです。

海水浴を湿疹の治療として考えているときは、あらかじめ近くのプールで少しずつ日光においた方が賢明です。
春にハワイやグァムでいきなり日焼けするのは危険です。

海水は、プールのように塩素はなく、トビヒや水イボにかかることも少ないようです。
海水はきれいな方がより効果的で、きたない海水でかゆくなることがあります。
プールは塩素の刺激は強いのですが、びらんのある湿疹を塩素で消毒するのも悪くないこともあります。


あせも/おむつかぶれ · 多汗症 · 水いぼ/とびひ · ニキビ・ニキビ跡・赤ら顔 · シミ ..

外用ステロイドは経済的にも効果的にも、そして皮膚の菲薄化や血管拡張という副作用があるため、2nd lineで使われます。

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成人型のアトピー性皮膚炎にならないためには、

小児型のアトピー性皮膚炎のテーマは、まさにいかにして成人型のアトピー性皮膚炎に変化するのをかということです。
ステロイド外用剤で悪循環を止めるだけで問題の解決になればそれでよいのですが、そんな単純な解決方法で必ずしもよい結果が得られるとは限りません。

上に掲げた原因・悪化要因の一覧の中で、小児期に最も扱いにくいのは(1)と(4)(5)の免疫担当細胞、すなわち白血球の機能異常です。

とくに体内の感染微生物がアレルギーに関与しているとき、ステロイドなどの免疫抑制剤は正常免疫を抑制するために、それら原因物質を増やすだけということになる可能性があります。

単にIgE抗体やRASTの問題ではないということです。
ましてや、卵アレルギーなどの食物アレルギーは病気の原因・悪化要因と直接つながっていません。

これらの異常反応を抑えているメカニズムがおかしくなっても、症状として現れます。
それを起こす原因の一つが(2)のストレスです。
(6)のステロイドの使いすぎもそれになるかもしれません。

環境要因など外的問題は、積極的に対処することはできますが、それを起こした免疫担当細胞の異常については積極的に対処する方法はないかもしれません。
成長によって免疫系の異常が改善されないとき、遺伝的要因が密接に関与しているときはさらに問題解決は難しくなります。

それでも、まず、白血球の機能異常がするものか、検討が必要です。


あせも · おむつ皮膚炎(おむつかぶれ) · とびひ · ウイルス性感染症 · 水痘 ..

ステロイド外用はかゆみと赤みを和らげます。海外だとフォーム剤やシャンプータイプのステロイドもあるようです。日本では乾癬に用いられるシャンプー剤のステロイドはありますが、脂漏性皮膚炎には保険適応はありません。従って、日本ではステロイドのローション剤を用います。 ステロイド外用を抗真菌薬と組み合わせると、抗真菌薬単独よりも急性期の症状を抑えられるようです。

④痒疹はクラリチンを中心にアレグラ又はアレロックを併用内服するとかゆみが改善します。 ..

頭部の炎症の程度により、ステロイド外用が効果的ですが、長期使用はその副作用が懸念されます。

効能又は効果:かゆみ,虫さされ,あせも,かぶれ,湿疹,じんましん,皮膚炎,しもやけ,ただれ.

薬剤に用いられているその他は、先発品と後発品ではかなり異なっています。
外用剤などはこれが同じものとはいえないものも多いようです。
同じ錠剤でも、錠剤にしているいろんな成分や製造方法が異なると、薬剤のの具合も違ってきます。
実際、先発品と後発品で、内服後の血中濃度が全く異なるという報告があります。
後発品の薬剤成分の吸収が少なく、分解量や排泄量が多ければ、その薬剤の効果は低下します。
後発品の薬剤成分の吸収が先発品より多く、分解量や排泄量が少なければ、その薬剤の効果は実際以上高くなり、効き過ぎたり、副作用が出やすくなります。
薬剤の血中有効濃度の範囲が狭いものや、副作用の起きる濃度域が近いときは、後発品は危険かもしれません。

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