“ベスト・キッド”の30年後を描くドラマ『コブラ会』は懐かしすぎる!
タイトルにもなっている「コブラ会」は、映画で元恋人を取られた腹いせにダニエルをいびっていた少年空手のチャンピオン、ジョニー・ローレンスが所属していた空手道場です。空手はあくまで防御のためとするミヤギ道空手と違い、彼らは「先に打て 強く打て 情け無用」が信条の武闘派集団。勝つためならば何でもする、何より心のあり方に重きを置くミヤギ道とは真逆の存在。ダニエルも、一度は敵の計略にはまり、コブラ会に身を寄せたこともありましたが、後に目を覚まし、ミヤギ道空手で彼らを撃退しました。
『ベスト・キッド』続編ドラマ!ダニエルさんも登場する「コブラ会」予告公開(動画)
そして1作目から34年後。ドラマ「コブラ会」では、かつて指導者であるクリースの指示で卑怯な手段を使いながらもダニエルに敗れた、ジョニーの物語が描かれます。
大ヒットを受けて、ミヤギの故郷・沖縄が舞台の『』(1986)、ミヤギ道との戦いで窮地に追いやられたコブラ会の復讐を描く『ベスト・キッド3/最後の挑戦』(1989)が公開。その後も映画では、女性主人公を描く第4弾と、&共演のリメイク版も製作されましたが、「コブラ会」では主に、初期三作品のその後が描かれています。
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一方のダニエルは、ミヤギの教えを胸に自動車セールス会社で成功。テレビCMやビルボード広告でその姿を見ない日はなく、ジョニーのフラストレートションがたまるばかり。しかしある日、同じアパートに越してきた高校生ミゲルがいじめられているところに遭遇し、悪ガキどもを撃退したことから、ミゲルに空手の指導を頼まれます。一度は断るものの、ジョニーの心についた火種は、成功者としての余裕が漂うダニエルと再会したことで一気に燃え上がり、継父からの手切れ金を元手に、「コブラ会」を復活させるのです。
ベスト・キッドで因縁の対決をしたダニエルとジョニー。本作のイントロでしっかりと過去の2人の対決が描かれています。
熱い戦いを制した者と、惜しくも敗北してしまった者、それぞれの心に残した傷跡を、大人になってから再び見つめる日が来ようとは……!
過去作のベスト・キッドを知らなくても心配無用。キャラクターたちの心情も丁寧に描いているので、当時の映画ファンの人も思わず嬉しくなってしまうこと間違いなし!
ミヤギ道場 VS コブラ会 | 『ベスト・キッド3』の最後の戦い
かつてのライバルだったダニエル・ラルーソとジョニー・ローレンス。若き日の空手対決が、2人の未来を分けたといっても過言ではない遠き日々。空手大会ではダニエルが勝利し、ジョニーは敗北を味わいました。
それから30年以上が経ち、ダニエルは仕事で成功してカーディーラーのオーナーになり、美しい妻と子供にも恵まれ幸せな暮らしを送っています。一方でジョニーはアルコールに溺れる日々。息子に恵まれつつも、家族との関係は芳しくなく不仲なのでした。それぞれ異なる人生を送り、交わることのなかった2人。
そんなある日、ジョニーがいじめられっ子のミゲルを守ったことから2人は子弟関係に。そしてかつてのコブラ会を自身で立ち上げたのでした。
コブラ会の看板をダニエルが目にし、しばらく離れていた空手への情熱が戻ります。そしてダニエルもジョニーの息子を弟子に向かえ、コブラ会に対抗するためにミヤギ道空手道場を開きます。
空手を通して愛と友情、裏切りと成長などが描かれるヒューマンドラマ。大人になった今、再び燃え上がるジョニーとダニエルの空手魂。再会したジョニーとダニエルは、かつての因縁から火花を飛ばしあいます。
それぞれが率いる空手道場"ミヤギ道"と"コブラ会"、本当の意味で空手の頂点に立つのは、果たしてどちらの道場なのでしょうか?
空手の在り方と人生を模索する二人の長い道のりが今始まる……!
コブラ会がメインではありますが、物語はジョニーとダニエル、それぞれの視点で進みます。お互いが何を思い、何を目的としているのか。それぞれが葛藤するシーンが、お互いの目線から語られるのは興味深いです。ジョニーの弟子や、息子、ダニエルの娘との関係も、複雑に絡み合っていきます。
2人の視点から描かれる群像劇がこのドラマの魅力を引き立てていますよ!
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全てが最高だった80年代で時が止まっているジョニーは、好きな音楽も映画も当時のまま。ポリティカル・コレクトネスなど知るよしもなく、弟子の見た目をバカにするのも当たり前。時代遅れの指導で「先に打て 強く打て 情け無用」の流儀を叩き込みますが、そんな彼を変えていくのが、一番弟子であるミゲルの存在。心根は優しい彼の成長を見守るうちに、自らもかつて”負け犬”であったことを思い出したジョニーは、弟子たちに「コブラのように脱皮しろ! 負け犬でもオタクでも変人でもいい、重要なのはカッコいいかどうかだ!」と伝え、自らの「コブラ会」のあり方を模索していくことになります。
かつての主人公ダニエルも「コブラ会」の復活に対して、自らミヤギ流道場を再開してコブラ会つぶしに乗り出しますが、空手に熱中するあまり本業がおろそかになり、家庭内に微妙な空気が流れ出します。さらに、見込みをがあると空手を道に誘った新入社員のロビーは、実はジョニーの息子。やがドラマは、永遠のライバル同士の代理戦争の様相を見せていきます。
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「コブラ会」の一つの魅力が、ジョニーとダニエルの下に集まる弟子たちのドラマ。個性豊かな新世代のキャラクターたちを紹介します。
コブラ会にベストキッド4の面々が出ないのも分かるんだがダニエル ..
ジョニーと出会ったことで、空手の才能を開花させていく「コブラ会」の一員。母親と祖母と暮らす心優しい青年だが、己の力に溺れそうなることも。ジョニーとは父子のような友情で結ばれている。ダニエルの娘サマンサと付き合うが、……。
宿敵“コブラ会”からの復讐に立ち向かう空手青年ダニエルと師匠ミヤギの姿を描く、人気青春アクションのシリーズ第3弾。
派手な演出はありませんが、アクションドラマである本作の空手シーンは迫力満点!
俳優たちは本格的なトレーニングを行いこの作品の撮影に挑んだそうです。
本作の空手はアメリカン空手といい、実際の空手の試合には登場しない技やルールが多いのだとか。しかし、本作品はジャンルとしてはアクションコメディ。見栄えが良く、迫力があるアメリカン空手は夢があるので、本作にピッタリなのではないでしょうか? そういった面から見れば、本作の空手シーンは満点ともいえるでしょう。
アクロバティックな技は、格闘ゲームのようなエンターテイメント性に溢れています。練習の様子を描いた組手シーンでは、目にもとまらぬ速さで繰り出される数々の技に思わず息を飲んで見つめてしまいます。トラブルに巻き込まれ、やむなく路上で戦うことも多く、躍動感溢れるカメラワークがその迫力を引き立てています!
おっさんホイホイ。ベスト・キッドをリアルタイムで観てた世代には懐かしすぎる。あのダニエルとジョニーが、当時の役者そのままに帰ってきた。
修行をすると強くなれる……。努力が実を結んでいく様は、強さに憧れる人たちが持つロマンですよね。コブラ会のジョニーの教えは、荒っぽくも攻めを重視した喧嘩に近いともいえる戦い方。一方ミヤギ会のダニエルは綺麗な型を持ちつつ洗練された戦い方。
それぞれの個性が光り、教え方も独特です。しかしどちらの方法でも、生徒たちは確実に強くなっていきます。いじめられっ子だった子が、相手を傷つけるためではなく自分を守るために、そして自分に自信をつけるために強くなっていく姿には感動です。
ベスト・キッド3 最後の挑戦[4K] 番組一覧 映画 ..
ダニエルの優しく、そして芯のある性格はとても魅力的。ただ、真面目さゆえに堅物だと感じる部分もありますが、それもまた彼の個性。普段温和な彼ですが、我慢できずカッとなったシーンも。
シーズン1の4話目のシーンで、ダニエルが自分自身と空手を馬鹿にされ怒り大爆発! こらえきれなくなったダニエルが振り向きざまに華麗な回し蹴りで、相手の飲み物だけを蹴り飛ばすシーンは圧巻。
静かに正確に、誰にも怪我をさせず、手にしていた"ホバ茶"のみを宙に舞わせるシーンはカッコよすぎて何度も繰り返し観てしまうほど! そう、本当に強い男は無駄な虚勢など張らないのです。
牙を隠して確実に相手を仕留めます。その場に居た人々が啞然とする中、爽やかな笑顔でその場を後にするシーンは、是非観て欲しい名シーンです!
4Kをマスターとした2Kダウンコンバート放送】ダニエルとミヤギが“コブラ会”の逆襲に立ち向かう!大ヒット青春映画第3弾。
傍若無人だったジョニーも、コブラ会で生徒を教えるうちに人として成長していきます。価値観の押し付けではなく、相手のことを考え思いやり、そして導くということを学びます。大人になってからも学びがあり、それを受け入れることができるのは素敵なことですよね。
かつて師匠から受け継いだ教えも、自分自身が生徒を教える立場になってみて、鏡のように見えることもあります。果たしてコブラ会の教えは正しいものなのか? 順調に物事は進んでいっているはずなのに、ジョニーのこれからの空手道にも大きな影響を与えています。
これからジョニーは何を思い、生徒たちに何を伝えていくのでしょうか。彼がどのように成長していくのか、片時も目が離せません。
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9月9日よりNetflixにてシーズン5が配信されたばかりの人気ドラマ「コブラ会」。本作は80年代に大ヒットした「ベスト・キッド」シリーズの主人公ダニエル・ラルーソー(ラルフ・マッチオ)とライバルのジョニー・ロレンス(ウィリアム・ザブカ)のその後を同キャストで描き、因縁の大会から30年以上が経ち大人になった2人が空手の指導者として再び火花を散らすという1作だ。
ここ数年、ヒット作の続編やリブート、スピンオフが大量に作られ、一つの金脈コンテンツとなっているなか、オリジナルの人気に肖った懐古趣味な作品になることもしばしば…。しかし「コブラ会」は、単なるオールドファンに向けただけの作品ではなく、むしろ過去の映画シリーズの価値すら昇華させるような1作となっている。シリーズも終わりに近づき盛り上がりを見せているいま、改めてその魅力を紹介していきたい。
Watch コブラ会 | Netflix Official Site
「ベスト・キッド」シリーズのその後を描き、これまで5シーズン・50エピソードにわたって濃密な人間ドラマが繰り広げられてきた「コブラ会」。待望のファイナルシーズンの第1弾が7月18日(木)から配信される。
空手の指導者となったジョニー(ウィリアム・ザブカ)とダニエル(ラルフ・マッチオ)の因縁を中心に、かつての悪役ジョニーが子どもたちと共にダメ中年から脱却しようと成長していくストーリーが胸熱な本作。また並行して語られるティーンエイジャーたちの物語も魅力的で、恋愛や友情における裏切りが横行するなど意外にもその中身はドロドロ。未熟ゆえの軋轢やすれ違いが劇的なドラマを生みだしてきた。
『コブラ会』シーズン1 感想 | 日々是(ひびこれ)デス・ロード
サマンサ()
ダニエルの娘。本来は真面目な少女だが、母親に学校のクイーンとして君臨する“ハイセンス”な友人と付き合うように求められ、トラブルを起こしてしまうことも。子供のころはダニエルから空手の教えを受けていた。いじめから救ってくれたミゲルと交際するが、弟弟子となるロビーとの距離も近づき、二人の間で揺れ動く。
「コブラ会」シーズン6パート1、予告編が公開 3部構成の完結編
数多くのキャラクターにスポットが当てられる「コブラ会」だが、そのなかで主人公となるのが『ベスト・キッド』(84)でダニエルのことをいじめていた悪役のジョニー。34年前の空手大会決勝でダニエルに負けたことで人生が狂ったジョニーは酒に溺れる惨めな生活を送っていた。そんなある日、不良グループにいじめられている近所の少年ミゲルを助けたところ、空手を教えてほしいと頼まれ、空手道場「コブラ会」を復活させることになる。
いじめられっ子のミゲルが空手と出会ったことで自信をつけていく負け犬の逆転劇や、子どもたちの恋愛模様といった『ベスト・キッド』でおなじみの要素はもちろん、憎きコブラ会の復活を懸念し、ミヤギ道空手を再興させ対抗してくるダニエルをはじめとする過去の因縁が絡み合いながらストーリーは進んでいく。
アメリカン・ドラマ 第71回 “COBRA KAI”(『コブラ会』)
映画『ベスト・キッド』(1984)は、転校先で不良グループに目をつけられた高校生ダニエルが、沖縄発祥の空手を操る老人・ミヤギと出会い、空手の稽古を通して人生を学んでいく青春映画。車のワックスがけやペンキ塗りがそのまま空手の動きにつながる修行シーンはあまりに有名で、直撃世代なら誰もが一度はマネしたことでしょう。
『コブラ会』シーズン3、続編開始当初の面白さを失った残念な三作目
まずは物語についてざっくりとおさらい。30年前の「オールバレー空手選手権」でダニエルに敗れたジョニーは、仕事が続かず昼からビールを飲んでばかりの生活を送っていた。ある日、隣に越してきたばかりの高校生ミゲル(ショロ・マリデュエニャ)がいじめられているところを助けだすと、空手を教えてほしいと頼まれ、かつて所属していた空手道場コブラ会を再興。新たな人生をスタートさせていく。
一方、その噂を耳に挟んだダニエルは、かつて自分を傷つけたコブラ会の復活に不安を抱くと、ミヤギ道を復興させ、父ジョニーを憎むロビー(タナー・ブキャナン)や娘のサム(メアリー・マウサー)に空手のいろはを叩き込み対抗。