和物125・250mg)又は125SS(クラブラン酸カリウム・アモキシシリン
オーグメンチンの有効成分は、アモキシシリン水和物とクラブラン酸カリウムという2つの成分から構成されており、それぞれが異なる役割を果たしています。
アモキシシリン/クラブラン酸は、β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系抗菌薬で、本邦で
一方、クラブラン酸カリウムは、それ自体に抗菌作用はありませんが、βラクタマーゼ阻害剤として機能し、アモキシシリンの効果を高める役割を担っており、両者の組み合わせが相乗効果を生み出しています。
■ β-ラクタム系抗生物質であるアモキシシリン三水和物と、β-ラクタマーゼ阻害剤であるクラブラン酸カリウムの5:1合剤。
KEGG DRUG: アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム
この過程において、アモキシシリンは細菌の細胞壁にある酵素であるペニシリン結合タンパク質(PBPs)に結合し、その機能を不活化させることが重要となり、これにより細菌の細胞壁合成が妨げられ、細菌の生存が困難になります。
クラブラン酸カリウムは、βラクタマーゼという酵素を不可逆的に阻害し、アモキシシリンの効果を保護する役割を果たしています。
現在、供給が十分でないアモキシシリン/クラブラン酸(オーグメンチン®)、アモキシシリンに加え、代替薬として使用していた第一世代のセファロ.
Βラクタマーゼは、一部の細菌が産生する酵素で、ペニシリン系抗生物質を分解する働きがあり、クラブラン酸カリウムがこの酵素を阻害することで、アモキシシリンの効果が維持されます。
【使用方法】
犬:体重1kgあたり12.5㎎(力価)(アモキシシリン水和物として10㎎(力価)、クラブラン酸カリウムとして2.5㎎(力価))を1日2回7日間、経口投与する。
猫:体重1kgあたり12.5㎎(力価)(アモキシシリン水和物として10㎎(力価)、クラブラン酸カリウムとして2.5㎎(力価))を1日2回7日間、経口投与する。7日間後、動物の症状を観察した上で追加投与が必要と判断された場合は、投与開始から14日を上限として適切な期間投与する。
【使用上の注意】
1.守らなければならないこと
・本剤は、要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
・本剤は、効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
・本剤は、定められた用法・用量・使用期間を遵守すること。
・スナネズミ、モルモット、ハムスター、ウサギ、チンチラ及びその他の草食動物に投与されることが無いように注意すること。
・使用上の注意を守り、本剤を取り扱うこと。
・本剤の成分又はペニシリン系薬及びセファロスポリン系薬に対する過敏症を有している人は、手袋を用いるなど直接の接触を避けること。皮疹等の過敏症状が生じた場合には、直ちに医師の診察をうけること。
・食品と区別し、小児の手の届かないところに保管すること。
・本剤の保管は、直射日光、高温及び多湿を避けること。
・本剤は必要時までブリスター包装のまま保管し、ブリスターは外箱に入れて保管すること。また、ブリスターを開封した場合には、16 時間以内に使用すること。
2.使用に際して気をつけること
・本剤を誤って飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察をうけること。
・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。
・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
・歯周病の犬に対し、ブラッシング等歯肉縁上のプラークコントロールを行うことが望ましい。
①禁忌
・本剤の成分又はペニシリン系薬に対し、過敏症の既往歴のある犬、猫には投与しないこと。
②対象動物の使用制限等
・本剤は、体重2.0 kg 未満の犬又は猫に対し安全性は確認されていないことから、投与は避けること。
③重要な基本的事項
・本剤は、正確な用量を投与するため、できる限り正確に体重を測定し、過少量投与を避けること。
・投与早見表に記載の体重未満の犬又は猫に対しては、過量投与になることから使用しないこと。
・本剤は、妊娠又は授乳中の犬及び猫における安全性が確立されていないため、妊娠中、授乳中及び繁殖用の犬及び猫には使用しないこと。
・有効菌種であっても菌種や薬剤耐性の有無により本剤の感受性は異なる。本剤が無効な場合には他の薬剤を使用すること。
・本剤の使用に当たっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則としてβ-ラクタマーゼ産生のアモキシシリン耐性菌であることを確認し、適応症の治療上必要な最小限の期間の投与に止めること。
・本剤の有効成分であるクラブラン酸は、β-ラクタマーゼ阻害薬であり、その他の機構(ペニシリン結合蛋白質の変異等)による耐性化機構に対しては有効性が期待できない。メチシリン耐性ブドウ球菌属(MRS)で本剤に対する感受性菌は0%であったという文献報告がなされている。
④相互作用
・本剤の抗菌活性は、静菌活性を示す成分(マクロライド系薬、テトラサイクリン系薬、スルホンアミド系薬、クロラムフェニコール系薬など)との同時使用により減弱する可能性があることから、併用を避けること。
⑤過量投与
・本剤は、過量投与により軟便・下痢・嘔吐がみられる可能性がある。
⑥副作用
・本剤の使用により、血中ヘモグロビン量の上昇又はときに低下がみられることがある。
・本剤の使用により、10%以上の頻度で消化器症状(軟便・下痢・嘔吐)が認められている。消化器症状が認められた場合には、投与量を減じることで軽減できることがある。
・本剤の使用により、一過性の摂餌量あるいは体重の減少がみられることがある。
・本剤の使用により、ときにAST 又はALT の上昇がみられることがある。
・本剤の使用により、猫で血中尿素窒素の上昇がみられることがある。
・本剤の使用により、猫でコレステロール値の低下がみられることがある。
アモキシシリン/クラブラン酸カリウム 5:1合剤|抗生物質|製品紹介
この組み合わせにより、オーグメンチンは幅広い種類の細菌に対して効果を発揮し、呼吸器感染症をはじめとする様々な感染症の治療に用いられています。
オーグメンチンは、広範囲の細菌に対して効果を示す広域抗生物質であり、その抗菌スペクトルの広さは臨床現場で高く評価されています。
アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム錠の医療用医薬品一覧。データインデックスは、医薬品情報データベースのリーディングカンパニーです。
オーグメンチンは、小児の感染症治療においても広く使用される抗生物質であり、特に中耳炎や副鼻腔炎、扁桃炎などの上気道感染症に罹患した小児患者様に対して効果を発揮し、その安全性プロファイルと投与の簡便さから、小児科領域で重要な位置を占めています。
アモキシシリン/クラブラン酸 (Amoxicillin / Clavulanate (2:1))
小児の感染症では、肺炎球菌やインフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスなどが主な原因菌となることが多く、これらの菌種に対するオーグメンチンの有効性が確認されており、特に耐性菌の増加が問題となっている現在、βラクタマーゼ阻害作用を持つオーグメンチンの役割が注目されています。
が考えられる。 クラブラン酸・アモキシシリン(CVA/AMPC)
また、小児では、βラクタマーゼ産生菌の保菌率が高いという報告もあるため、オーグメンチンのようなβラクタマーゼ阻害剤配合の抗生物質が選択されることがあり、特に再発性の感染症や合併症のリスクが高い患者様において、その有用性が発揮されると考えられています。
オーグメンチン配合錠125SS/アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム錠の効果効能・副作用・禁忌など、薬剤基本情報を掲載しています。
特に、嫌気性菌が関与する感染症では、オーグメンチンの嫌気性菌に対する効果が重要となり、歯科治療後の二次感染予防にも用いられることがあるため、観血的処置を受ける患者様や免疫機能が低下している患者様において、感染リスクの軽減に寄与する可能性があります。
[PDF] 個人輸入アモキシシリン/クラブラン酸配合剤の保健衛生調査
オーグメンチン(アモキシシリン水和物/クラブラン酸カリウム)の投与期間は、感染症の種類や重症度、患者さんの年齢や体重、既往歴などの個別の要因によって異なります。
【目的】インターネット上に流通するアモキシシリン/クラブラン酸(AMPC/CVA)配合剤
口腔内は多種多様な細菌が常在しており、感染症が発症した際には複数の菌種が関与していることが多いため、オーグメンチンの広域スペクトルが効果的に作用し、グラム陽性菌、グラム陰性菌、嫌気性菌を含む多様な病原体に対して抗菌活性を示します。
・アモキシシリン/クラブラン酸 1回250mg1日3回+アモキシシリン1回250mg1日3回
オーグメンチンによる治療を開始した後は、症状の改善や各種検査結果、バイタルサインの変化などをもとに、定期的かつ総合的に効果を評価していくことが重要です。
薬剤師なら知ってて当たり前!?必要な医療知識をクイズで出題!今回の問題は「クラバモックスのクラブラン酸とアモキシシリンの配合比率は?
オーグメンチンは、歯科・口腔外科領域の感染症治療においても重要な選択肢となっており、歯周炎や歯槽骨炎、顎骨骨髄炎などに罹患した患者様に対して使用され、口腔内の複雑な細菌叢に対する広域スペクトルの活性が有効性の鍵となっています。
[PDF] 1 販売名 オーグメンチンES小児用ドライシロップ
オーグメンチンによる治療が終了した後も、一定期間の経過観察が感染症の完全な治癒と再発防止のために重要であり、患者さんの状態に応じて適切なフォローアップ計画が立てられます。
(クラブラン酸カリウムとして 6.4mg(力価)/kg、アモキシシリン
オーグメンチンによる適切な治療を受けた患者さんの多くは良好な予後が期待できますが、完全な回復には個人差があり、基礎疾患の有無や年齢、感染症の種類などによって異なることを理解しておく必要があります。
急性中耳炎児へのアモキシシリン-クラブラン酸治療は有効か―その1
特に、複雑性尿路感染症や再発性の尿路感染症を有する患者様では、βラクタマーゼ産生菌による感染のリスクが高くなるため、オーグメンチンのような、βラクタマーゼ阻害剤配合の抗生物質が選択されることがあり、耐性菌の出現リスクを低減しつつ効果的な治療を行うことが可能となります。
クラブラン酸カリウム、アモキシシリン水和物 | 処方薬 | 1 | お薬検索
オーグメンチン(アモキシシリン水和物/クラブラン酸カリウム)は、多くの抗生物質と同様に消化器系の副作用が比較的高頻度で見られる薬剤であり、患者さんの日常生活や治療継続の意欲に影響を与える可能性があるため、慎重な経過観察が求められます。
オーグメンチン配合錠125SS | くすりのしおり : 患者向け情報
オーグメンチンは、尿路感染症の治療にも広く使用されており、膀胱炎や腎盂腎炎などに罹患した患者様に対して効果を発揮し、特に再発性や複雑性の尿路感染症において、その広域スペクトルとβラクタマーゼ阻害作用が重要な役割を果たします。
クラブラン酸カリウム(Potassium clavulanate) アモキシシリン水和物(Amoxicillin hydrate)
オーグメンチンはペニシリン系抗生物質を含むため、過去にペニシリンアレルギーの既往がある患者さんでは使用が禁忌となり、注意深い問診と既往歴の確認が重要であり、類似薬剤でのアレルギー歴についても詳細な聴取が必要です。
クラブラン酸/アモキシシリン (薬局 72巻3号) | 医書.jp
特に、動物咬傷や人間の咬傷による感染では、口腔内の常在菌による複雑な感染が起こりやすいため、オーグメンチンの使用が有効となる可能性が高いと考えられ、嫌気性菌を含む多様な病原体に対する活性が治療効果の向上につながります。
究は、インターネット上に流通するアモキシシリン/クラブラン酸配合剤を対象として試買
オーグメンチンの使用に伴い肝機能障害が発生するリスクがあり、特に高齢者や既存の肝疾患を有する患者さん、アルコール多飲者などでは注意が必要となり、定期的な肝機能検査によるモニタリングと早期の異常検出が推奨されます。